Deepseek の使い方と活用方法、ChatGPTより優秀?

AI活用ブログ
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高性能かつ低コストで注目を集める中国発の大規模言語モデル(LLM)「DeepSeek」。とくに最新モデルのDeepSeek V3とDeepSeek-R1は、OpenAIの先進モデルに匹敵する性能を持ちながら、誰でも無料で利用できる手軽さが魅力です。

本記事ではこれらのモデルの特徴、使い方、活用事例から費用まで、DeepSeekの全貌を徹底解説します。コスト効率の高いAIツールを探している方必見の内容です。


最近「社外に出せないデータで生成AIを使いたい」という相談をよく聞きます。ChatGPTの利用は社内で禁止されているそうです。セキュリティやコスト面が気になる企業には、社内のローカル環境で動かせる仕組みがあることはご存知ですか?

OpenAI o1に匹敵する推論モデルの全貌と活用法

DeepSeekの使い方と活用方法

DeepSeekは、以下の方法で利用できます。

  • ウェブ版公式サイトから無料でアクセス
  • モバイルアプリ: iOS・Android向けアプリをApp StoreやGoogle Playから入手可能
  • API: 開発者向けに提供され、独自アプリケーションやサービスへの統合が可能

具体的な活用例としては、コード生成・修正、翻訳、文章作成(エッセイやメール文など)などが挙げられます。

Chat GPT

DEEPSEEK V3の技術的特徴

DeepSeek V3は約6,710億のパラメータを持ち、約14.8兆トークンという膨大なデータで学習されたモデルです。この規模は主要なLLMの中でもトップクラスであり、その豊富な学習量が高い性能の源泉となっています。

ChatGPTとの性能比較

DeepSeek V3はOpenAIのGPT-4モデルと同等レベルの性能を発揮すると評価されています。特に以下の分野で優れた結果を示しています。

  • 数学的推論タスク
  • コード生成・デバッグ
  • 複雑な問題解決

DeepSeek V3はウェブ検索可能!最新情報が取得できる

DeepSeek V3の「Search」モードを利用することで、ウェブ上の最新情報を検索し、その結果を要約して回答を生成します。

この機能により、ユーザーは自らウェブ検索を行う手間を省き、DeepSeekが提供する最新の情報に基づいた回答を得ることができます。また、DeepSeekのウェブ版やモバイルアプリからもこの機能を利用することができます。

Web検索機能を利用した事例

試しに、直近のニュースのテーマを選んでDeepSeekに調べてもらったところ、47件のURLを調査して、その結果をまとめてくれました。

DeepSeekの費用

DeepSeekのウェブ版やスマホアプリ版は無料で利用できます。ただし、利用量に一定の制限があるため、頻繁に大量のリクエストを行う場合は、APIの利用を検討することをおすすめします。

APIの費用について

DeepSeekは、API利用料が他のAIサービスと比較して格段に安価であり、たとえば1000万トークンあたり入力が0.1ドル、出力が1.5ドルと非常にリーズナブルです。

このような低コストでの提供により、研究からビジネス、アプリケーション開発まで幅広い分野での活用が期待されています。

DeepSeekの最新モデル比較:V3とR1

DEEPSEEK-R1:推論特化型の最新モデル

DeepSeek-R1は、DeepSeek社が開発した推論能力に特化した最新モデルです。OpenAIのo1モデルと同等の性能を持つとされ、特に以下の領域で卓越した能力を発揮します:

  • 高度な数学的問題解決
  • 複雑なコーディングタスク
  • 論理的推論を要する課題

DEEPSEEK V3との違い

V3が汎用性の高い大規模モデルであるのに対し、R1は特に推論能力の強化に焦点を当てて開発されました。用途に応じて使い分けることで、最適な結果が得られます。

DeepSeek-R1の技術的特徴

  • 強化学習の活用: DeepSeek-R1は、教師あり微調整(SFT)を行わず、大規模な強化学習(RL)を直接適用することで、モデルの推論能力を向上させています。
  • オープンソース化: MITライセンスの下で公開されており、研究者や開発者が自由に利用・改良することが可能です。

DeepSeek-R1の使い方と活用方法

DeepSeek-R1は、以下の方法で利用できます。

  1. ウェブチャット: 公式サイト(https://chat.deepseek.com/)で「DeepThink(R1)」モードを有効にすることで、DeepSeek-R1と対話できます。
  2. API利用: 開発者向けにAPIが提供されており、独自のアプリケーションやサービスに統合することが可能です。
  3. ローカル実行: モデルのコードと重みが公開されているため、ローカル環境での実行やカスタマイズが可能です。

DeepSeek-R1の費用

DeepSeek-R1は、API利用料が他のAIサービスと比較して非常に低価格で提供されています。具体的な料金体系については、公式のAPIドキュメント(https://api-docs.deepseek.com/)をご参照ください。

DeepSeek-R1とChatGPTとの性能比較

DeepSeek-R1は、OpenAIのo1モデルと同等の性能を持つとされ、とくに数学やコーディングなどの複雑なタスクにおいて優れた結果を示しています。

一方、ChatGPTはOpenAIが開発した大規模言語モデルであり、主に対話形式の応答生成に強みを持っています。両者の性能はタスクや用途によって異なるため、具体的なニーズに応じて選択することが重要です。

DeepSeek利用の注意点

DeepSeekはとてもすばらしい功績を上げましたが、ウェブやアプリ版を利用すると情報漏洩のリスクがあると言われています。

まとめ:安価で使える高性能AI、DeepSeek

DeepSeek-R1は、その高い推論能力とオープンソース戦略により、AI研究や開発の新たな選択肢として注目されています。とくに、強化学習を活用した独自のアプローチは、今後のAIモデル開発における重要な指針となるでしょう。

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ある日本企業に対する調査では、72%が業務でのChatGPT利用を禁止していると報告されています。社内の機密情報がChatGPTのモデルに学習されて、情報漏洩の可能性を懸念しているためです。

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監修者:服部 一馬

フィクスドスター㈱ 代表取締役 / ITコンサルタント / AIビジネス活用アドバイザー

非エンジニアながら、最新のAI技術トレンドに精通し、企業のDX推進やIT活用戦略の策定をサポート。特に経営層や非技術職に向けた「AIのビジネス活用」に関する解説力には定評がある。
「AIはエンジニアだけのものではない。ビジネスにどう活かすかがカギだ」という理念のもと、企業のデジタル変革と競争力強化を支援するプロフェッショナルとして活動中。ビジネスとテクノロジーをつなぐ存在として、最新AI動向の普及と活用支援に力を入れている。

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