ChatGPT PlusとChatGPT Teamの3つの違い

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ChatGPTはOpenAIが提供する高度なAIチャットサービスで、個人から企業まで幅広いユーザーのニーズに応じた複数のプランが用意されています。

とくに「ChatGPT Plus」と「ChatGPT Team」は、多くのユーザーに利用されています。この記事では「ChatGPT Plus」と「ChatGPT Team」のプランの詳細な違いを数値データとともに解説します。

この記事の内容は上記のGPTマスター放送室でわかりやすく音声で解説しています。


最近「社外に出せないデータで生成AIを使いたい」という相談をよく聞きます。ChatGPTの利用は社内で禁止されているそうです。セキュリティやコスト面が気になる企業には、社内のローカル環境で動かせる仕組みがあることはご存知ですか?

ChatGPTの有料プラン:投資する価値はあるのか

ChatGPTの有料プランPlusとTeamについて両者の特徴や違いを表にまとめたので、まずはこちらをご覧ください。

PlusとTeamプランの概要

プラン名月額料金
(1ユーザー)
年額料金
(1ユーザー)
主な対象
ChatGPT Plus$20(約3,000円)個人ユーザー
ChatGPT Team$30(約4,500円)$25(約3,750円)×12ヶ月チーム・組織

PlusとTeamの主な機能比較

機能ChatGPT PlusChatGPT Team
GPT-4へのアクセス
優先的な利用権限
ブラウジング機能
画像生成機能(DALL·E 3)
高速応答
メッセージ上限50回/3時間100回/3時間
チームコラボレーション機能なし
ユーザー管理とアクセス制御なし
データ保護(学習利用の制限)なし

PlusとTeamの詳細比較:表面的な違いを超えて

上記の表で基本的な違いをご確認いただきましたが、実際の利用において重要となる詳細な違いを掘り下げていきましょう。

柔軟性と長期コミットメント

ChatGPT Plusは月額固定の$20(約3,000円)で、いつでも解約可能な柔軟性が魅力です。一方、Team版は年間契約で月額換算$25(約3,750円)となり、長期的に利用する組織には20%の節約になります。

ChatGPT PlusとChatGPT Teams:6つの違い

1.料金体系

  • ChatGPT Plus: 月額$20(約3,000円)で、個人ユーザー向けのプランです。年払いのオプションはありません。
  • ChatGPT Team: 月額$30(約4,500円)ですが、年払いの場合は月額$25(約3,750円)となり、年間で$60の節約が可能です。最低ユーザー数の制限はなく、1ユーザーから利用可能です。

2.メッセージ上限

  • ChatGPT Plus: 3時間あたり50メッセージの上限があります。
  • ChatGPT Team: 3時間あたり100メッセージの上限が設定されており、より多くのやり取りが可能です。

3.チームコラボレーション機能

  • ChatGPT Plus: 個人利用を前提としており、チームでの共同作業機能は含まれていません。
  • ChatGPT Team: チーム専用の共同ワークスペースや管理コンソールが搭載されており、メンバー間での情報共有や共同作業が容易になります。

4.ユーザー管理とアクセス制御

  • ChatGPT Plus: ユーザー管理やアクセス制御の機能はありません。
  • ChatGPT Team: 管理者がメンバーの役割(オーナー、管理者、メンバー)を設定し、アクセス権限を制御できます。

5.データ保護

  • ChatGPT Plus: 入力されたデータがOpenAIの学習に使用される可能性があります。
  • ChatGPT Team: ビジネスデータや会話内容はトレーニングに利用されず、機密情報の保護が強化されています。

6.利用可能なツール

  • 共通: DALL·E 3による画像生成、ブラウジング機能、Advanced Data Analysis(高度なデータ分析)などが利用可能です。
  • 利用上限:
    • ChatGPT Plus: 各ツールの利用に制限があります。
    • ChatGPT Team: 各ツールの利用上限が緩和されており、より多くの利用が可能です。

ChatGPT Teamプランの3つの特色

ChatGPTのTeamプランは、組織やチームでの効果的なAI活用を支援するため、以下の3つの主要な機能を提供しています。

1. チームコラボレーション機能

Teamプランでは、チーム専用のワークスペースを提供し、メンバー間での情報共有や共同作業を円滑に行うことができます。具体的には、以下の機能が含まれます。

  • GPTの作成と共有: チームの特定のユースケースや部署、独自のデータセットに合わせてカスタマイズされたGPT(Generative Pre-trained Transformer)を作成し、チーム内で共有できます。
  • チーム専用ワークスペース: 厳格なセキュリティを備えたチーム専用のワークスペースを利用でき、チームメンバー全員が安全にAIツールを活用できます。

2. ユーザー管理とアクセス制御

Teamプランでは、組織内のユーザー管理やアクセス制御を効率的に行うための機能が充実しています。主な機能は以下のとおりです。

  • 管理者権限の設定: メンバー、管理者、オーナーの3つの役割を設定でき、それぞれに応じた権限を付与することで、組織内の適切な権限管理が可能です。
  • ユーザー管理コンソール: 管理者は専用のコンソールを通じて、メンバーの追加・削除や役割の設定、チーム全体の設定変更などを一元的に管理できます。
  • サードパーティGPTの利用制限: チーム内で許可されたGPTのみを使用させる設定が可能で、外部のGPTの利用を制限することで、情報漏洩のリスクを低減します。

3. データ保護(学習利用の制限)

Teamプランでは、組織の機密情報やプライバシーを保護するため、以下のデータ保護機能が提供されています。

  • データの学習利用除外: チーム内での会話や入力データは、AIモデルのトレーニングに使用されません。これにより、機密情報が外部に漏れるリスクを軽減します。
  • セキュリティ対策: 厳格なセキュリティを備えたチーム専用のワークスペースを提供し、データの安全性を確保します。

これらの機能により、ChatGPTのTeamプランは、組織やチームでの安全かつ効果的なAI活用を支援します。

ChatGPT Teamの利用を開始する方法

公式ページからTeamプランに変更できます。

あなたに最適なプランは?具体的な利用シーン別ガイド

CHATGPT PLUSが最適な場合

  • クリエイティブな個人作業:ブログ執筆、コンテンツ制作、アイデア発想などで一人で作業することが多い方
  • 学術・研究活動:論文リサーチ、文献要約、学習補助として活用したい学生や研究者
  • コスト重視:高度なAI機能を最小限の投資で利用したいフリーランスや個人事業主

CHATGPT TEAMが必要になるケース

  • チームプロジェクト:複数メンバーでのアイデア共有や情報の一元管理が必要なプロジェクトチーム
  • 機密情報の取り扱い:顧客データや社内機密情報をAIで処理する必要がある企業
  • 統一されたAI活用:部門横断で一貫したAI活用のガイドラインが必要な組織

ChatGPT PlusとChatGPT Teamの違い:まとめ

ChatGPT Plusは、個人ユーザーが高度なAI機能を利用するのに適しており、月額$20で最新のモデルや機能にアクセスできます。

一方、ChatGPT Teamは、チームや組織での利用を想定しており、コラボレーション機能やユーザー管理、データ保護など、組織的な活用に必要な機能が充実しています。組織全体でのAI活用を検討している場合、ChatGPT Teamの導入が推奨されます。

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監修者:服部 一馬

フィクスドスター㈱ 代表取締役 / ITコンサルタント / AIビジネス活用アドバイザー

非エンジニアながら、最新のAI技術トレンドに精通し、企業のDX推進やIT活用戦略の策定をサポート。特に経営層や非技術職に向けた「AIのビジネス活用」に関する解説力には定評がある。
「AIはエンジニアだけのものではない。ビジネスにどう活かすかがカギだ」という理念のもと、企業のデジタル変革と競争力強化を支援するプロフェッショナルとして活動中。ビジネスとテクノロジーをつなぐ存在として、最新AI動向の普及と活用支援に力を入れている。

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