Qwen2.5-VLが拓く次世代のAI活用:画像・文書・動画を一括で処理する革新

AI活用ブログ
AI活用ブログ

今なら助成金活用で最大75%OFFと大変お得にご利用いただける、AI・ChatGPT活用研修サービスがご好評をいただいています。ご興味のある方は以下のリンクから、助成金の活用方法やサービス内容が分かる資料をダウンロードいただけます。

AI・ChatGPT活用研修サービスの紹介資料ダウンロードはこちら(無料)

長時間動画も、細かい表や図表もお任せ!

最先端のAIモデルは多く登場していますが、本記事でご紹介する「Qwen2.5-VL」は、単なる“画像を認識して文章を返す”システムを超えた大きな飛躍を遂げています。この記事を読むことで、ドキュメント解析やオブジェクトの正確な検出、長時間の動画解析など、多様なタスクを統合的にこなせる最新のビジョン&ランゲージモデルの実力がわかります。

「これからのAIはどう変わるの?」と疑問を抱いている方や、「効率化や新しいビジネス活用方法は?」と気になっている方に、意外なソリューションのヒントが得られるはずです。


Alibabaグループが中心となって開発した「Qwen2.5-VL」

近年、画像と言語の両方を処理する“大型マルチモーダルモデル(LVLMs)”は急速に進化を遂げ、幅広い分野で注目を浴びています。その中でもAlibabaグループが中心となって開発した「Qwen2.5-VL」は、従来のモデルを大きく上回る性能を見せています。以下では、PDFで公表された技術レポートの内容をかみ砕きながら、その特徴や利点を解説します。

1. 多彩なタスクへの対応力

Qwen2.5-VL最大の強みは、一つのモデルで画像認識・オブジェクト検出・ドキュメント解析・動画理解までカバーできる点です。たとえばテーブル構造を含む請求書などの複雑な書類も、レイアウトや文字を正確に読み取ることが可能。さらに、図表や化学式、音楽譜面まで解析対象として扱えるため、事務作業や研究の効率化に繋がります。

2. 高精度なオブジェクト局所化

Qwen2.5-VLでは、バウンディングボックスによる物体検出だけでなく、画面上の一点を指定して対象物を指示する“ポイント指定”までサポートしています。これにより、従来はバウンディングボックスでは指定しにくかった細部をピンポイントに捉えることが可能となりました。さらに、大幅なアルゴリズム改良により、処理速度も高速化されています。

3. 長時間動画の理解と時系列の扱い

従来のモデルは長時間の動画を扱うと性能が大きく落ちる課題がありましたが、Qwen2.5-VLは動的なフレームレートや絶対時間エンコードを導入することで、数時間規模の動画でもイベントを秒単位で正確に捉えられます。スポーツ映像や監視カメラ映像など、膨大な映像ソースが求める“時間感覚”もバッチリ把握できるわけです。

4. エージェント機能での実応用

単に画像と言語の解析にとどまらず、Qwen2.5-VLはシステム全体を“エージェント”してスマートフォンやPCを操作するエージェント機能も強化。アプリのUI要素を自動検出し、ユーザーの指示に沿って実行できるため、対話型の自動化がさらに進む可能性を秘めています。画像の文脈把握や長文処理能力を活用し、新しいタスクフローの提案から具体的な実行まで、一連のプロセスを支援できるのが特長です。

5. スケールに合わせた3タイプのモデル

Qwen2.5-VLは用途や導入環境に応じて3B、7B、72Bという3つのモデルサイズを用意。最上位の72BモデルはGPT-4やClaude 3.5と並ぶ性能を示す一方、小型の3Bや7Bでもリソースが限られた環境で十分な結果を得られるよう最適化されています。

まとめ

Qwen2.5-VLは多様な入力データ形式(画像、文書、長時間動画など)を統合的に処理し、高水準な推論能力を実現した次世代型モデルです。ドキュメント処理、ビジネス支援、学術研究からエージェント機能まで、実務に直結する活用領域がいっそう広がるでしょう。これをきっかけに、新しいAI活用のアイデアを検討してみてはいかがでしょうか。

参考)Qwen2.5-VL Technical Report

↑↑↑
この記事が参考になりましたら、上の「参考になった」ボタンをお願いします。

会社ではChatGPTは使えない?情報漏洩が心配?

ある日本企業に対する調査では、72%が業務でのChatGPT利用を禁止していると報告されています。社内の機密情報がChatGPTのモデルに学習されて、情報漏洩の可能性を懸念しているためです。

そのため、インターネットに接続されていないオンプレミス環境で自社独自の生成AIを導入する動きが注目されています。ランニングコストを抑えながら、医療、金融、製造業など機密データを扱う企業の課題を解決し、自社独自の生成AIを導入可能です。サービスの詳細は以下をご覧ください。

いますぐサービス概要を見る▶▶▶
この記事をシェアする
監修者:服部 一馬

フィクスドスター㈱ 代表取締役 / ITコンサルタント / AIビジネス活用アドバイザー

非エンジニアながら、最新のAI技術トレンドに精通し、企業のDX推進やIT活用戦略の策定をサポート。特に経営層や非技術職に向けた「AIのビジネス活用」に関する解説力には定評がある。
「AIはエンジニアだけのものではない。ビジネスにどう活かすかがカギだ」という理念のもと、企業のデジタル変革と競争力強化を支援するプロフェッショナルとして活動中。ビジネスとテクノロジーをつなぐ存在として、最新AI動向の普及と活用支援に力を入れている。

Chat Icon
タイトルとURLをコピーしました