ついに始動!GPT-4.5とGPT-5が描く2025年のAI革命

AI活用ブログ
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2025年2月末、「GPT-4.5」コードネーム“Orion”がついに一般公開されました。

この記事では、GPT-4.5の性能や特徴をわかりやすく解説し、ビジネスやプライベートでどのようなメリットが得られるのかを探ります。

速報

2025年3月6日からはPlus(月額20ドル)のユーザーでも、GPT4.5を利用できるようになりました。

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GPT-4.5(0rion)の特徴

2025年2月28日(日本時間)、Open AIより「GPT-4.5(コードネーム:Orion)」が正式に発表されました。GPT-4.5は「o1」や「o3-mini」のような長く考えて性能を向上させるのではなく、「GPT-4o」をより高性能にしたモデルです。

「GPT-4よりも高い性能」とされていますので、自然言語理解や生成能力の向上が期待されます。とくにビジネスシーンにおけるドキュメント整理やチャットボットの高精度化など、多岐にわたる応用が見込まれるでしょう。

なお、GPT-4.5はOpenAIがリリースする最後の非チェーン・オブ・ソートモデルとなる見込みです。これは、段階的な思考プロセスをモデル内に取り込むかどうかに関わる重要な設計方針で、今後のモデル進化において大きなターニングポイントとなる可能性があります。

知識量と直感力の底上げ

GPT-4.5は推論(Reasoning)主体のモデルではなく、教師なし学習による「知識量」や「直感力」の底上げに注力しているのが大きな特徴です。

  • 膨大なテキストデータを使い、リアルで広範な“世界知識”を吸収
  • 思考プロセス(チェーン・オブ・ソート)を逐一開示せずとも、より自然かつ正確性の高い回答を導く
  • 幻覚(誤情報の生成)を抑え、短いやり取りで的確な応答を行いやすい

GPT-4.5は複雑な論理的思考が必要な問題こそ苦手な場合もありますが、それでも実用的な精度を高い水準で維持しているのが特筆すべき点です。

共感力の向上からより自然な対話が可能に

GPT-4.5は従来モデルよりもさらに暖かみのあるトーンや共感力を示し、より人間らしく、柔軟な返答を返す傾向が強化されています。

  • 相手の感情やニュアンスを汲み取り、的確かつ穏やかな返答を生成
  • 必要であれば突き放した冷たいメッセージも出せるが、その過程でユーザーの意図をくみ取ろうとする“気配り”がより強い
  • “Vibesテスト”とも呼ばれる基準を上回り、EQ(感情知能)がより高いと評価されている

更に詳しくGPT-4.5の特徴を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

GPT-4.5はいつから使える?

月額200ドルのProユーザーは、既に利用可能になっています。また、APIの有料契約ユーザーも同時に利用を開始できるとのことで、比較的大規模な開発を行う企業・組織が最初に触れる機会を得ています。

また、2025年3月6日からはPlus(月額20ドル)のユーザーでも、GPT4.5を利用できるようになりました。Team、Enterpriseなどの有料プランユーザーも同様です。

GPT-4.5のAPI料金

注意しておきたいのは、APIの使用料金が高いことです。GPT-4oと比較するとGPT-4.5は高い計算リソースを要するため、GPT-4oの完全な代替とはなりません。API利用時の料金は下記のとおりです。

GPT-4.5 (1Mトークンあたり)GPT-4o (1Mトークンあたり)
入力(未キャッシュ)$75$2.5
入力(キャッシュ時)$37.5$1.25
出力$150$10

バッチ処理は50%割引が適用され、適格な開発者・組織はプロンプトと出力を共有することで1日最大100万トークンまで無料利用が可能です。

GPT-5への期待

GPT-4.5の次には、GPT-5の登場が控えています。Microsoftは遅くとも今年の5月にホスティング開始を見込んでおり、アルトマン氏も「数か月以内のリリース」を予告しています。

  • より包括的な統合システム
    GPT-5は「多くの技術を統合したシステム」とされ、OpenAIが開発中の新たな推論モデル「o3」も組み込まれる予定です。
  • o3シリーズとの統合
    当初は独立モデルとしてリリースされる計画だったo3ですが、o3-miniを経たのち、GPT-5に統合されるかたちで提供される見通しです。これにより推論能力の飛躍的な向上と、より複雑な問題解決が可能になると期待されています。
  • AGIへの布石
    OpenAIは大規模言語モデル同士を統合することで、最終的には汎用人工知能(AGI)の実現を目指しているとされています。GPT-5は、そのマイルストーンとなる重要な位置づけです。
  • ユーザー体験の一新
    今回の統合により、ChatGPTをはじめとする各種サービスでも、モデル選択の煩雑さを軽減し、より直感的でシームレスなユーザーエクスペリエンスを得られると見られています。
AI

ビジネスや生活へのインパクト

GPT-4.5やGPT-5は、チャットボットや翻訳、文書作成など従来の活用領域はもちろん、新たに画像生成や動画解析、さらにはプログラムの自動生成などへ応用範囲を広げると考えられます。これにより、以下のことが可能になるでしょう。

  • カスタマーサポートの効率化:より自然な会話や文脈理解が可能なため、従来のFAQでは対応が難しかったケースにも柔軟に対応できるようになるでしょう。
  • 開発プロセスの革新:コード生成やテストの自動化がさらに高精度化し、開発者の生産性が大幅に向上する可能性があります。
  • 新規ビジネス創出:AIアシスタントやバーチャル受付など、ユーザーとの対話を必要とするシステムにおいて、より高度な対話モデルを組み込むことで差別化が図れます。

今後の展望と注意点

AIの進化が著しい一方で、以下の注意点や課題が存在することを忘れてはいけません。

  • 倫理面や安全性の確保
    モデルの高性能化に伴って、不適切な利用や偏った学習のリスクが拡大する可能性があります。透明性や公平性を担保するための取り組みが不可欠です。
  • インフラの強化とコスト
    大量の計算リソースが必要になるため、企業が活用する際にはコスト面やサーバーインフラの整備が課題となるでしょう。
  • 専門知識のキャッチアップ
    AI分野は日進月歩で進化しており、新機能や新モデルが発表された際に素早く学び、活用できるチーム体制が求められます。

GPT-4.5とGPT-5:まとめ

GPT-4.5とGPT-5はそれぞれの役割を担いながら、生成AIの世界を大きく変えていく可能性を秘めています。

GPT-4.5が“最後の非チェーン・オブ・ソート”モデルとしてさらなる性能向上を目指す一方、GPT-5は新たな推論モデルを組み込み、AGIへのロードマップを具体化する重要なステップとなるでしょう。これからの数か月は、AI業界だけでなく、あらゆる業界や個人の働き方にとっても大きな変革期になるかもしれません。

参考)Microsoft prepares for OpenAI’s GPT-5 model

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監修者:服部 一馬

フィクスドスター㈱ 代表取締役 / ITコンサルタント / AIビジネス活用アドバイザー

非エンジニアながら、最新のAI技術トレンドに精通し、企業のDX推進やIT活用戦略の策定をサポート。特に経営層や非技術職に向けた「AIのビジネス活用」に関する解説力には定評がある。
「AIはエンジニアだけのものではない。ビジネスにどう活かすかがカギだ」という理念のもと、企業のデジタル変革と競争力強化を支援するプロフェッショナルとして活動中。ビジネスとテクノロジーをつなぐ存在として、最新AI動向の普及と活用支援に力を入れている。

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