AIの進化は止まりません。Googleが提供する「NotebookLM」は、もともとユーザー独自のデータに基づいてカスタマイズされたアウトプットを生成できる強力なAIツールとして注目を集めていました。
そして、更に今回のアップデートでさらにその実力を大幅に強化した「NotebookLM」の最新機能と活用方法を徹底的に解説します。
Gemini 2.0搭載で無料で使えるAIの新機能を徹底解説
NotebookLMとは?
NotebookLMは、ユーザーがアップロードしたPDF、Googleドキュメント、YouTubeリンクなどのデータをもとに、AIが情報を要約したり、回答を生成したりするツールです。
従来のAIツールと異なり、ユーザー自身のデータをベースにしたアウトプットを提供するため、「自分だけの専門AI」を手軽に構築できます。
新機能「音声生成」とは?
2024年12月のアップデートで追加された目玉機能が「音声でのアウトプット生成」です。
この機能により、膨大なテキストデータをAIが音声化してくれるようになり、視覚に頼らない情報収集が可能になりました。たとえば、財務分析や資料の要約を音声で確認できるため、移動中や他の作業中にも効率よく情報を把握できます。
さらに、NotebookLMは音声対話機能を備えており、アップロードしたデータに基づいてAIと双方向のやり取りが可能です。ただし、現時点では英語対応のみであり、日本語対応の実装が期待されています。
NotebookLMの特徴
NotebookLMには以下のような特徴があります。
- 即時専門性
アップロードしたデータに基づき、高度にカスタマイズされたアウトプットを即座に生成。 - ハルシネーションの最小化
AI特有の「架空の回答」を抑え、正確な情報提供を実現。 - 多様なデータソース対応
PDFやGoogleドキュメント、YouTubeリンクなど、さまざまな形式に対応。 - Gemini 2.0搭載
最新のAIエンジンにより、正確でスピーディなアウトプットを提供。 - 無料プランの充実
無料でほとんどの機能が利用可能。有料版ではさらにデータのアップロード容量や共有機能が強化されます。
実際のNotebookLM活用例
NotebookLMの活用シーンとして、以下のようなものがあります。
- ビジネス資料の要約
100ページを超える財務報告書を数分で要約し、重要なポイントを抽出。 - データ比較の自動化
GoogleとAppleの財務データをテーブルで比較し、視覚的にわかりやすく提示。 - YouTube動画の内容要約
1時間の動画から重要な情報を抜き出し、数分で理解可能に。
NotebookLMの使い方
- データをアップロード
PDF、YouTubeリンク、Googleドキュメントなどを選択し、アップロード。 - プロンプトを入力
たとえば、「この資料から投資判断に必要なポイントを抽出して」といった具体的な指示を入力。 - アウトプットを確認
必要な情報をテキストや音声で受け取る。
具体例
試しに、内閣府の「AIに関する暫定的な論点整理」というPDFをアップロードしてみました。
「AIの問題点をまとめてください」と入力すると、5秒ほどで整理してくれました。
まとめ:NotebookLMを今すぐ試すべき理由
NotebookLMは、AIツールがどれだけ実用的になったかを体感できる一例です。無料で試せるため、ぜひこの機会に利用してみてください。英語のみの対応とはいえ、現時点でも十分に実用的なツールです。
今後の日本語対応や機能強化によって、NotebookLMはさらなる進化が期待されています。個人の学習からビジネス用途まで、活用の幅は無限大です。