本記事では、Googleが満を持して発表した次世代AIモデル「Gemini」の使い方をテーマに、Google Geminiの代表的な活用シーン・導入事例を10選にわけて詳しくご紹介します。
業務効率アップやコンテンツ制作支援はもちろん、画像生成やリアルタイムな故障診断など、汎用性の高さが際立つ最新のGoogle Geminiを使いこなし、日々の作業をより生産的かつクリエイティブにしていきましょう。

この記事の内容は上記のGPTマスター放送室でわかりやすく音声で解説しています。
- Google Geminiとは?
- Google Geminiの具体的な使い方10選
- 【使い方1】ディープリサーチ機能で圧倒的な情報収集
- 【使い方2】Googleドキュメント・スプレッドシート連携
- 【使い方3】マルチモーダルAPI①:商品の故障診断&リアルタイム相談
- 【使い方4】マルチモーダルAPI②:画面共有やコードレビュー
- 【使い方5】ゲーム画面を映しながらAI攻略
- 【使い方6】新モデル「Gemini 2.0 Flash Thinking Experimental」で高速思考&ブログ作成
- 【使い方7】カーソルなど外部エディタ連携でコーディング効率UP
- 【使い方8】長文要約や音声文字起こし後のコンテンツ化
- 【使い方9】スプレッドシート上でAIリサーチ&分析
- 【使い方10】イマージン3×Geminiで画像生成&プロンプト自動生成
- Google Geminiの使い方10選:まとめ
Google Geminiとは?

2025年5月時点、GoogleのAIモデル「Gemini」は多様なニーズに対応する複数のバージョンが展開されています。
- Gemini 2.5 Pro:最新の最上位モデルで、推論能力が強化され、応答前に思考過程を経る「思考モデル」として設計されています。
- Gemini 2.0 Flash:高速応答を重視した軽量モデルで、マルチモーダル対応やツール連携機能が強化されています。
- Gemini 2.0 Flash-Lite:さらにコスト効率を追求したモデルで、低価格ながら高性能を維持しています。
- Gemini 1.5 Pro:中規模のマルチモーダルモデルで、長文処理や複雑な推論タスクに適しています。
これらのモデルは、Google Workspaceとの連携やAPI経由での利用が可能で、業務効率化やコンテンツ制作支援など、さまざまな場面で活用されています。以下では、具体的なGemini使い方を10パターン紹介しましょう。
Google Geminiの具体的な使い方10選

【使い方1】ディープリサーチ機能で圧倒的な情報収集
まずは、Geminiが得意とする情報収集機能「ディープリサーチ」です。
●特徴
- 複数ステップの自動サーチ
60以上のウェブサイトや記事を一括で巡回し、要点を抽出 - 出典付きのレポート出力
物理・化学・医学などの専門情報でも、どのサイトを参照したかを明記 - Googleドキュメントやスプレッドシートへの自動出力
作成したレポートをワンクリックで共有&共同編集可能
●具体例
- ノーベル賞受賞者のリストを一度にリサーチ
- 受賞年・名前・受賞理由・国籍などをカテゴリ別にまとめ
- リンク付きで引用文献を表示
- 新規市場リサーチ
- 海外事例や競合情報を短時間で大量収集
ポイント
大量の情報収集を高速かつ網羅的に行えるので、市場リサーチや学術調査などに最適です。
【使い方2】Googleドキュメント・スプレッドシート連携
Geminiのディープリサーチ結果を、ワンクリックで「Googleドキュメント」や「Googleスプレッドシート」にまとめられます。
●メリット
- 共有が簡単:ドキュメントやスプレッドシートのリンクを渡すだけで、チームメンバーやクライアントと即時シェア
- 共同編集が可能:いつものGoogle Workspaceの感覚で使える
- 表・比較表の自動生成:製品比較や相関分析が簡単
●活用シーン
- 製品の機能比較表を作成 → チームに共有
- 大量のリサーチ結果を自動でドキュメント化 → レポート提出
ポイント
既存のGoogleツールと親和性が高いので、資料のまとめ作業が効率的になります。
【使い方3】マルチモーダルAPI①:商品の故障診断&リアルタイム相談
「マルチモーダルAPI」を活用すると、Geminiが画像や動画を解析しながら回答を提示できるようになります。
●具体例
- スマホや家電の故障箇所をスマホカメラで映す
- 「どこが壊れているのか」「修理は可能か」などをリアルタイムにアドバイス
- 自転車の修理方法
- 車体を映しながら、「ネジの緩みやパーツ交換箇所」を教えてもらう
●メリット
- テキストや口頭の説明では難しい「状態」をAIに即共有
- 世界旅行の際の建造物説明など、カメラをかざして情報を質問
ポイント
「映像×音声×AI」の掛け合わせで、今までのChat型AIでは難しかった現場でのサポートが実現します。

【使い方4】マルチモーダルAPI②:画面共有やコードレビュー
マルチモーダルAPIは、PC画面を直接AIに見せて相談することも可能です。
●具体例
- コードレビューやデバッグ
- 画面共有しながらエラー原因を突き止め、修正コードも提案
- ゲーム画面の作戦会議
- 「どこから攻撃すればいいか」などのアドバイスもリアルタイムで可能
●メリット
- **「AIに目がある」**状態を実現
- リアルタイムで課題解決 → エンジニアやゲーマーの生産性向上
ポイント
AIにPC画面そのものを理解させることで、実務の手戻りやつまづきを最小限に抑えられます。
【使い方5】ゲーム画面を映しながらAI攻略
こちらもマルチモーダルAPIを活用した事例。ゲーム画面を認識してリアルタイムでアドバイスしてくれます。
●活用シーン
- 高難度ステージの攻略法
- 迷路やパズルを画面共有しながら最適ルートを提案
- AIとの対話をエンタメ化
- ゲーム実況者がAIと掛け合いしながら配信
ポイント
従来の攻略Wikiを探す手間がなく、「今いる場所」「現在の状態」を正確に把握して具体的に助言してくれるため、ゲーム好きにはたまらない機能です。

【使い方6】新モデル「Gemini 2.0 Flash Thinking Experimental」で高速思考&ブログ作成
Gemini 2.0 Flash Thinking Experimentalは、2025年2月にリリースされたマルチモーダルAIモデルで、テキストと画像の両方を入力として処理できます。
特徴
- 回答スピードが圧倒的に早い。
- 思考過程を可視化できる。
- 無料で試用可能。
活用シーン
- ビジネスプラン構築で、ブレストのように短時間で多くのアイデアを出したいとき。
- ブログ記事作成・SEOライティングで、記事構成案を瞬時に作り、文章の細かい骨子まで生成してくれる。
ポイント
短い文章生成や企画立案が得意。トークン数は最大3万2,000前後と制限があるため、超長文よりも中・短文作成に適しています。
【使い方7】カーソルなど外部エディタ連携でコーディング効率UP
プログラミングの現場では、コードエディタとGeminiを連携して作業を効率化できます。
●代表ツール:カーソル(Cursor)
- AIチャット欄からGeminiへ問いかけ
- 「ログイン画面を追加して」「バグ修正して」など、自然言語で指示
- 複数モデル対応
- GPT-4やClaude、Gemini 2.0 フラッシュシンキングなどを自由に選択
●メリット
- 高度なコーディングサポートが無料で受けられる
- コードの品質向上・デバッグの自動化で工数削減
ポイント
エンジニア初心者から上級者まで、幅広いレベルで利用可能。実装→テスト→リファクタリングのサイクルがスピードアップします。
【使い方8】長文要約や音声文字起こし後のコンテンツ化
Gemini 1.5 Proは、最大200万トークンのコンテキストウィンドウを持ち、長文の要約や音声の文字起こしに適しています。
活用シーン
- セミナー動画やWeb講演の文字起こしを一括で要約。
- 長文テキスト(何十万字)からの抜粋・再構成。
- 対談音声を電子書籍化(ノートや有料コンテンツにも転用しやすい)。
ポイント
フラッシュシンキング(2.0)は高速思考が強みですが、トークン上限は3万2,000程度。長文処理には1.5 Proを選択し、用途に合わせてモデルを使い分けましょう。

【使い方9】スプレッドシート上でAIリサーチ&分析
Googleスプレッドシート側にも、GeminiのAIアシスタントが搭載可能です。
●特徴
- スプレッドシート内でチャット
- 「関数の使い方を教えて」「データ分析の結果をまとめて」など相談
- リサーチ機能呼び出し
- リストアップしたキーワードを自動で深堀り
- データ集計やエラー修正を自動化
●メリット
- 大量データを扱うマーケター・経理担当者の時短効果が大きい
- Googleツール上で一貫して使える安心感
ポイント
既存のスプレッドシートに組み込めるので、いちいちAI専用サイトへ移動しなくてもOK。業務フローがスムーズになります。
【使い方10】イマージン3×Geminiで画像生成&プロンプト自動生成
イマージン3(Imagen 3)やイメージFX(IMAGE FX)など、Google系の画像生成モデルともGeminiは連携可能です。
●具体例
- Geminiに「こんなイメージの犬の写真を作成して」と依頼
- イマージン3が画像を生成
- 生成された画像を再度Geminiに渡す
- 「この画像のプロンプト(構成要素)を抽出して、英語でテンプレ化して」と指示
- 抽出したプロンプトをベースに好きな部分を修正して再生成
●メリット
- 精度の高い画像生成 + プロンプト編集の自動化 → デザインやSNS投稿がスピーディに
- 複数のキーワードを入れ替え → 多パターンの画像を量産しやすい
ポイント
画像生成のプロンプト作成は慣れるまで意外と手間。Geminiにお任せすれば、構造化されたテンプレが手に入り、再利用性が一気に高まります。
Google Geminiの使い方10選:まとめ

この記事ではGoogle Geminiの使い方10選として、さまざまな便利な使い方を紹介しました。Googleドキュメントやスプレッドシートなどの馴染みのあるツールとも連携できるため、ぜひ日々の業務や趣味の制作に取り入れてみてください。