Google Geminiの使い方10選!最新AIで効率&生産性アップ

本記事では、Googleが満を持して発表した次世代AIモデル「Gemini」の使い方をテーマに、Google Geminiの代表的な活用シーン・導入事例を10選にわけて詳しくご紹介します。

業務効率アップやコンテンツ制作支援はもちろん、画像生成やリアルタイムな故障診断など、汎用性の高さが際立つ最新のGoogle Geminiを使いこなし、日々の作業をより生産的かつクリエイティブにしていきましょう。

Google Geminiとは?

Google Geminiは、Googleが開発する大規模言語モデル(LLM)で、以下の特徴を持ちます。

  • 複数のモデルを提供
    • たとえば「Gemini 1.5 Pro」「Gemini 2.0 フラッシュシンキング」「マルチモーダルAPI」など
  • マルチモーダル対応
    • 画像や映像、音声を取り込み、リアルタイムで解析・回答が可能
  • 圧倒的な情報収集(ディープリサーチ)機能
    • 60~400サイトをまとめてリサーチし、出典付きのレポートを自動生成
  • エコシステムが充実
    • Googleドキュメントやスプレッドシートと連携
    • コードエディタとの連携(例:カーソル)

このように、従来のChatGPTや他社の生成AIと比較しても、「より深く検索し、複数のデバイス・アプリと連携できる」ことが大きな強みです。以下では、具体的なGemini使い方を10パターン紹介します。

Google Geminiの具体的な使い方10選

【使い方1】ディープリサーチ機能で圧倒的な情報収集

まずは、Geminiが得意とする情報収集機能「ディープリサーチ」です。

●特徴

  • 複数ステップの自動サーチ
    60以上のウェブサイトや記事を一括で巡回し、要点を抽出
  • 出典付きのレポート出力
    物理・化学・医学などの専門情報でも、どのサイトを参照したかを明記
  • Googleドキュメントやスプレッドシートへの自動出力
    作成したレポートをワンクリックで共有&共同編集可能

●具体例

  • ノーベル賞受賞者のリストを一度にリサーチ
    • 受賞年・名前・受賞理由・国籍などをカテゴリ別にまとめ
    • リンク付きで引用文献を表示
  • 新規市場リサーチ
    • 海外事例や競合情報を短時間で大量収集

ポイント
大量の情報収集を高速かつ網羅的に行えるので、市場リサーチや学術調査などに最適です。

【使い方2】Googleドキュメント・スプレッドシート連携

Geminiのディープリサーチ結果を、ワンクリックで「Googleドキュメント」や「Googleスプレッドシート」にまとめられます。

●メリット

  • 共有が簡単:ドキュメントやスプレッドシートのリンクを渡すだけで、チームメンバーやクライアントと即時シェア
  • 共同編集が可能:いつものGoogle Workspaceの感覚で使える
  • 表・比較表の自動生成:製品比較や相関分析が簡単

●活用シーン

  • 製品の機能比較表を作成 → チームに共有
  • 大量のリサーチ結果を自動でドキュメント化 → レポート提出

ポイント
既存のGoogleツールと親和性が高いので、資料のまとめ作業が効率的になります。

【使い方3】マルチモーダルAPI①:商品の故障診断&リアルタイム相談

マルチモーダルAPI」を活用すると、Geminiが画像や動画を解析しながら回答を提示できるようになります。

●具体例

  • スマホや家電の故障箇所をスマホカメラで映す
    • 「どこが壊れているのか」「修理は可能か」などをリアルタイムにアドバイス
  • 自転車の修理方法
    • 車体を映しながら、「ネジの緩みやパーツ交換箇所」を教えてもらう

●メリット

  • テキストや口頭の説明では難しい「状態」をAIに即共有
  • 世界旅行の際の建造物説明など、カメラをかざして情報を質問

ポイント
「映像×音声×AI」の掛け合わせで、今までのChat型AIでは難しかった現場でのサポートが実現します。

【使い方4】マルチモーダルAPI②:画面共有やコードレビュー

マルチモーダルAPIは、PC画面を直接AIに見せて相談することも可能です。

●具体例

  • コードレビューやデバッグ
    • 画面共有しながらエラー原因を突き止め、修正コードも提案
  • ゲーム画面の作戦会議
    • 「どこから攻撃すればいいか」などのアドバイスもリアルタイムで可能

●メリット

  • **「AIに目がある」**状態を実現
  • リアルタイムで課題解決 → エンジニアやゲーマーの生産性向上

ポイント
AIにPC画面そのものを理解させることで、実務の手戻りやつまづきを最小限に抑えられます。

【使い方5】ゲーム画面を映しながらAI攻略

こちらもマルチモーダルAPIを活用した事例。ゲーム画面を認識してリアルタイムでアドバイスしてくれます。

●活用シーン

  • 高難度ステージの攻略法
    • 迷路やパズルを画面共有しながら最適ルートを提案
  • AIとの対話をエンタメ化
    • ゲーム実況者がAIと掛け合いしながら配信

ポイント
従来の攻略Wikiを探す手間がなく、「今いる場所」「現在の状態」を正確に把握して具体的に助言してくれるため、ゲーム好きにはたまらない機能です。

【使い方6】新モデル「2.0フラッシュシンキング」で高速思考&ブログ作成

Gemini 2.0 フラッシュシンキングは、高速な思考を実行するための最新モデルです。

●特徴

  • 回答スピードが圧倒的に早い
  • **思考過程(ソウト)**を可視化できる
  • 無料で試せる(2023年末~2024年にかけて公開時期が変動する可能性あり)

●活用シーン

  • ビジネスプラン構築
    • ブレストのように短時間で多くのアイデアを出したいとき
  • ブログ記事作成・SEOライティング
    • 記事構成案を瞬時に作り、文章の細かい骨子まで生成してくれる

ポイント
短い文章生成や企画立案が得意。トークン数は最大3万2,000前後と制限があるため、超長文よりも中・短文作成に適しています。

【使い方7】カーソルなど外部エディタ連携でコーディング効率UP

プログラミングの現場では、コードエディタとGeminiを連携して作業を効率化できます。

●代表ツール:カーソル(Cursor)

  • AIチャット欄からGeminiへ問いかけ
    • 「ログイン画面を追加して」「バグ修正して」など、自然言語で指示
  • 複数モデル対応
    • GPT-4やClaude、Gemini 2.0 フラッシュシンキングなどを自由に選択

●メリット

  • 高度なコーディングサポートが無料で受けられる
  • コードの品質向上・デバッグの自動化で工数削減

ポイント
エンジニア初心者から上級者まで、幅広いレベルで利用可能。実装→テスト→リファクタリングのサイクルがスピードアップします。

【使い方8】長文要約や音声文字起こし後のコンテンツ化

Gemini 1.5 Proフラッシュモデルは、トークン数200万という圧倒的な対応力を誇ります。これは、以下のような場面で真価を発揮します。

●活用シーン

  • セミナー動画やWeb講演の文字起こしを一括で要約
  • 長文テキスト(何十万字)からの抜粋・再構成
  • 対談音声を電子書籍化(ノートや有料コンテンツにも転用しやすい)

ポイント
フラッシュシンキング(2.0)は高速思考が強みですが、トークン上限は3万2,000程度。長文処理には1.5 Proを選択し、用途に合わせてモデルを使い分けましょう。

【使い方9】スプレッドシート上でAIリサーチ&分析

Googleスプレッドシート側にも、GeminiのAIアシスタントが搭載可能です。

●特徴

  • スプレッドシート内でチャット
    • 「関数の使い方を教えて」「データ分析の結果をまとめて」など相談
  • リサーチ機能呼び出し
    • リストアップしたキーワードを自動で深堀り
  • データ集計やエラー修正を自動化

●メリット

  • 大量データを扱うマーケター・経理担当者の時短効果が大きい
  • Googleツール上で一貫して使える安心感

ポイント
既存のスプレッドシートに組み込めるので、いちいちAI専用サイトへ移動しなくてもOK。業務フローがスムーズになります。

【使い方10】イマージン3×Geminiで画像生成&プロンプト自動生成

イマージン3(Imagen 3)イメージFX(IMAGE FX)など、Google系の画像生成モデルともGeminiは連携可能です。

●具体例

  1. Geminiに「こんなイメージの犬の写真を作成して」と依頼
  2. イマージン3が画像を生成
  3. 生成された画像を再度Geminiに渡す
    • 「この画像のプロンプト(構成要素)を抽出して、英語でテンプレ化して」と指示
  4. 抽出したプロンプトをベースに好きな部分を修正して再生成

●メリット

  • 精度の高い画像生成 + プロンプト編集の自動化 → デザインやSNS投稿がスピーディに
  • 複数のキーワードを入れ替え → 多パターンの画像を量産しやすい

ポイント
画像生成のプロンプト作成は慣れるまで意外と手間。Geminiにお任せすれば、構造化されたテンプレが手に入り、再利用性が一気に高まります。

Geminiの使い方まとめ:自分に合ったモデルを組み合わせよう

最後に、改めてGeminiの使い方のまとめを整理します。

  1. ディープリサーチ
    • 圧倒的な情報収集能力が必要ならこれ!
  2. マルチモーダルAPI
    • 商品故障診断や画面共有によるコードレビュー、ゲーム攻略など「画像・動画×AI」なら必須
  3. Gemini 2.0 フラッシュシンキング
    • 高速思考が欲しいときに。ブログ記事作成や新規事業プランのブレストに最適
  4. Gemini 1.5 Pro / フラッシュ
    • 200万トークン対応で長文要約や書籍化など、大ボリューム処理に向いている
  5. イマージン3 / イメージFX
    • Geminiとの連携で、画像生成やプロンプト自動生成がスムーズ

要は、「何をやりたいか」に合わせて、使うモデルを切り替えるのがポイントです。
Googleドキュメントやスプレッドシートなどの馴染みのあるツールとも連携できるため、ぜひ日々の業務や趣味の制作に取り入れてみてください。

監修者:服部 一馬

フィクスドスター㈱ 代表取締役 / ITコンサルタント / AIビジネス活用アドバイザー

非エンジニアながら、最新のAI技術トレンドに精通し、企業のDX推進やIT活用戦略の策定をサポート。特に経営層や非技術職に向けた「AIのビジネス活用」に関する解説力には定評がある。

「AIはエンジニアだけのものではない。ビジネスにどう活かすかがカギだ」という理念のもと、企業のデジタル変革と競争力強化を支援するプロフェッショナルとして活動中。ビジネスとテクノロジーをつなぐ存在として、最新AI動向の普及と活用支援に力を入れている。

高セキュリティと低コストを実現するローカルLLM

ある日本企業に対する調査では、72%が業務でのChatGPT利用を禁止していると報告されています。社内の機密情報がChatGPTのモデルに学習されて、情報漏洩の可能性を懸念しているためです。

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