ChatGPTは、リリースされたモデルごとに学習データの期限(カットオフ日)が異なります。
自分が使っているモデルがどこまでの情報を網羅しているのかは、常に知っておいたほうが良いでしょう。この記事ではChatGPTの知識範囲について解説します。
なぜChatGPTのデータ学習期限は重要なのか?
AIモデルの学習データ期限を理解することは、以下の理由で重要です。
最新情報への対応
学習データ期限以降の出来事や情報については、モデルが知らない可能性があります。
たとえば、GPT-3.5は2022年9月までのデータしか学習していないため、それ以降の出来事については正確な情報を提供できない可能性があるのです。
情報の信頼性
モデルが学習していない期間の情報を求めると、不正確な回答が生成される可能性があります。
個人でしようする分では「間違っていた」で済むかもしれません。しかし、企業で利用する場合は信頼問題に発展する危険性もあるでしょう。そのため、モデルの学習データ期限を把握し、適切に活用することが求められます。
ChatGPT各モデルのデータ学習期限
ChatGPTの各モデルの学習データ期限は以下のとおりです。
- GPT-3.5: 2022年9月までのデータを学習
- GPT-4: 2023年4月までのデータを学習
- GPT-4o: 2023年12月までのデータを学習
つまり、最新モデル(2024年11月現在)のGPT-4oであっても、リアルタイムの話題には弱いのです。
最新情報を取得する2つの方法
では、最新の情報をChatGPTに求めたい時にはどうすれば良いのでしょうか?
学習データ期限以降の情報を取得したい場合、以下の方法があります。
1:Webブラウジング機能(ChatGPT Search)の活用
ChatGPT Plusユーザーは、Webブラウジング機能を利用して最新情報を取得できます。ChatGPTのWebブラウジング機能は、主に以下のモデルで利用可能です。
- GPT-4: ChatGPT Plusの有料ユーザーが利用できるモデルで、Webブラウジング機能を活用できます。
- GPT-4o: 最新のモデルで、Webブラウジング機能が標準搭載されています。
2:拡張機能で対応
無料版ユーザーでも、Google Chromeの拡張機能「WebChatGPT」を導入することで、最新情報を取得できます。
ChatGPT各モデルのデータ学習期限:まとめ
ChatGPTの各モデルがどの時点までのデータを学習しているかを理解することは、AIを効果的に活用する上で非常に重要です。最新情報を必要とする場合は、この記事で紹介した方法を活用して、適切な情報を取得してください。