ChatGPTで簡単スライド作成:パワーポイントの新しい活用法

AI活用ブログ
AI活用ブログ

この記事では、ChatGPTを活用して簡単にパワーポイントのスライドを作成する方法とそのメリットについて紹介します。


今なら助成金活用で最大75%OFFと大変お得にご利用いただける、AI・ChatGPT活用研修サービスがご好評をいただいています。ご興味のある方は以下のリンクから、助成金の活用方法やサービス内容が分かる資料をダウンロードいただけます。

AI・ChatGPT活用研修サービスの紹介資料ダウンロードはこちら(無料)

従来のパワーポイントでのスライド作成の課題

従来のスライド作成には多くの課題が伴います。手動でのスライド作成は時間と労力がかかるでしょう。また、次のような問題点があります。

  • テンプレートの選定:適切なテンプレートを選ぶことが難しい
  • コンテンツの配置:内容をどのように配置すれば見やすく伝わるかを考える必要がある
  • デザインの一貫性:全体のデザインを統一するのは手間がかかる

ChatGPTとパワーポイントの連携方法

ChatGPTを活用することでこれらの課題を解決し、スライド作成を効率化することができます。具体的な連携方法を以下に示します。

  • ステップ1:ChatGPTへの入力準備
  • ステップ2:ChatGPTにプロンプトを入力
  • ステップ3:ChatGPTがVBAコードを生成
  • ステップ4:パワーポイントにVBAコードを貼り付ける
  • ステップ5:スライドのデザインを整える

ステップ1:ChatGPTへの入力準備

まず、作成するスライドのテーマや目的を明確にしましょう。たとえば、ビジネスプレゼンテーションであれば、売上報告やマーケティング戦略などの具体的な内容を決めます。

教育のためのプレゼンテーションならば、ターゲット層をハッキリと設定すると良いでしょう。ここでは中学生に向けて消費税についてのプレゼンテーションを行いたいと思います。

ステップ2:ChatGPTにプロンプトを入力

続いて、ChatGPTにプロンプトを入力します。イメージしているスライドが生成されるためには、プロンプトの工夫が必要です。今回は、以下のシンプルなプロンプトにしました。

このような具体的な指示を与えることで、ChatGPTはタイトルや主要トピック、各スライドの構成案を自動的に生成してくれます。

2-1 各スライドの詳細な内容作成

アウトラインが完成したら、次は各スライドの内容を詳しく肉付けします。以下のように具体的な指示を出すと、ChatGPTは箇条書き形式で各スライドの説明文を生成してくれます。

例:
「先ほどのアウトラインの各項目について、詳細な説明をお願いします。各スライドの内容は、箇条書き形式で、具体例や補足説明も含めるようにしてください。」

このプロンプトにより、ChatGPTは各スライドごとに要点をまとめたリストを出力してくれます。また、以下のような追加指示することで、スライド上での表示に適した文章が得られるため、後の編集がスムーズになります。

  • 1スライドあたり3~5項目に絞る
  • 各項目はシンプルで、補足は口頭説明に回す
  • ChatGPTに「箇条書きを5~7語程度の短いフレーズで」と具体的に指示する

ChatGPTが生成した日本語テキストは必ず校正を行いましょう。誤字脱字、表記ゆれ、敬語の使い方など、細部にわたるチェックは人間の目で行うことが重要です。

2-2 グラフや図の挿入指示

データを視覚的に伝えるグラフや図表が非常に重要です。ChatGPT自体は画像生成機能は持っていませんが、どこにグラフを挿入すべきか、どのようなグラフが効果的かという提案をしてくれます。

例:
「推移を示す折れ線グラフをスライドに挿入する場合、どのようなデータの提示が効果的か教えてください。また、そのグラフのタイトルやラベルも提案してください。」

このように指示すれば、ChatGPTは「ここに売上推移の折れ線グラフを入れる」といった具体的なアドバイスをくれるので、PowerPoint上でグラフ作成を行う際の参考になります。

2-3 画像の提案とプロンプト

さらに、適した画像を取り入れるとインパクトが増します。

例:
「このスライドでは、スライドの内容を視覚的に伝えるための画像を挿入してください。画像生成AI(MidjourneyやDALL·E)を使う場合のプロンプトも併せて提案してください。」

こうすることで、ChatGPTは画像の内容や、AI画像生成ツールに入力するためのプロンプト例を提供し、画像選定の手間を大幅に削減できます。また、Google Geminiで画像を作ると、よりクオリティの高い画像ができます。

2-4 レイアウトや形式の指定

さらに、スライドのレイアウトや形式についても具体的に指示することが可能です。たとえば、以下のようなプロンプトを試してみてください。

例:
「各スライドは左半分に画像、右半分にテキストを配置する2カラムレイアウトで作成してください。各要素が均等なサイズになるように、適切なマージンと余白を確保してください。」

このようにレイアウトまで細かく指定することで、後からのデザイン調整の手間が省け、効率的にプロフェッショナルな仕上がりが期待できます。

ステップ3:ChatGPTがVBAコードを生成

先ほどのプロンプトを反映してChatGPTが生成したVBAコードがこちらです。長いので全貌は割愛します。

このVBAコードをコピーしましょう。

ステップ4:パワーポイントにVBAコードを貼り付ける

パワーポイントの「マクロ」を選択してVBAコードを貼り付けます。

ここまでできたら、画面上部にある矢印の部分をクリックします。

スライドが作成されました。

Pythonのコードでスライドを作る方法も

スライドを作成する際にはVBAコードを使う方法とは別に、ChatGPTにPythonのコードの生成を依頼する方法もあります。具体的には、以下のようなプロンプトを使います。

例:
「Pythonでコードを書いて、自動的にPowerPointファイルを生成してください」

プロンプトを実行すると、指定した内容を含む.pptxファイル(例: XXXXXX.pptx)が自動生成されます。ChatGPTのCode Interpreter機能を活用できる環境では、コードの実行からファイル出力まで自動で行えるため、非常に効率的です。

ステップ5:スライドのデザインを整える

さて、いずれかの方法でChatGPTで生成したテキストは、内容面では非常に充実していますが、見た目はシンプルな状態です。ここからは、PowerPointの機能を活用してデザイン性を高める方法について詳しく説明します。

5-1 プロフェッショナルなテンプレートの適用

テーマに合ったテンプレートを用いることで、スライド全体のフォント、配色、背景が統一され、洗練された印象に仕上がります。

PowerPointに初めから搭載されているテーマはもちろん、外部サイトでダウンロードできるプロ仕様のテンプレートを採用することも可能です。

5-2 PowerPoint Designer(デザイナー)機能の活用

Microsoft 365版のPowerPointには、デザイナー機能が備わっており、入力されたテキストに基づいて自動的にレイアウトの提案を行ってくれます。たとえば、箇条書きのテキストをスマートな図解やグラフとして再構築する提案が得られるため、デザインの専門知識がなくてもプロフェッショナルな仕上がりが可能です。

ChatGPTで生成した内容をスライドに貼り付けた後、PowerPointの右側に表示される「デザイナー」ウィンドウから提案されたレイアウトを選択するだけで、視覚的に優れたスライドに変換されます。

5-3 フォントと文字スタイルの調整

テキストの印象を大きく左右するのがフォントです。読みやすさとプロフェッショナルな雰囲気を両立させる必要があります。

日本語の場合、メイリオや游ゴシックなどの視認性の高いフォントを、英数字にはCalibriやArialなどのシンプルなサンセリフ体を選ぶと良いでしょう。以下のポイントを意識してください。

  • タイトルは大きく、太字にして視認性を向上させる
  • 本文は標準サイズで、適度な余白を保つ
  • 重要なキーワードは色やフォントスタイルで強調する

5-4 レイアウトの微調整と統一

テンプレートを適用した後は、個々のスライドでのレイアウトや配置のバランスを確認・調整します。スライドマスター機能を使って、全スライドに共通するフォーマットを設定するのも有効です。

たとえば、タイトルの位置、箇条書きのインデント、画像の配置など、各スライドで一貫性を保つことで、全体が統一感のあるプレゼン資料となります。

5-5 デザイン要素の追加

テンプレートだけでなく、アイコン図形背景画像などのデザイン要素を追加することで、スライドにアクセントを加えることができます。

たとえば、箇条書きの前に小さなアイコンを追加したり、セクション区切りのスライドに関連する写真を全面配置するなど、視覚的なメリハリをつける工夫が大切です。

他の実践例

この記事内では教育用のスライドを具体例として紹介しましたが、もちろんビジネスにも使用できます。ビジネスプレゼンテーションにおいて、ChatGPTは売上報告、プロジェクト進捗報告、マーケティング戦略などのスライド作成に役立つでしょう。

たとえば、四半期の売上報告を行う場合、ChatGPTが提供する要約やデータポイントを基に、視覚的にわかりやすいスライドを作成するとより良いプレゼンテーションになります。ビジネス向けのスライド作成については以下の記事で詳しく解説してあります。

ChatGPTでスライドを作るメリット

ChatGPTを活用することで、スライド作成には以下のような効果とメリットがあります。

時間の節約:手動でのスライド作成に比べて、ChatGPTを使うことで大幅に時間を節約できます。とくに複雑なデータや大量の情報を整理してスライドに反映する作業が迅速に行えます。

品質の向上:ChatGPTは一貫性のあるデザインとコンテンツを提供します。スライド全体の品質が向上し、視覚的に魅力的でプロフェッショナルなプレゼンテーションが作成できます。

柔軟性:迅速な修正と更新が可能です。たとえば、最新のデータを反映させる必要がある場合でも、短時間でスライドを更新できます。

ChatGPTを活用したパワーポイントのスライド作成:まとめ

この記事で紹介した方法以外にもMicrosoft365のサブスクリプションや、ChatGPTプラグインを利用してパワーポイントのスライドを作成する方法がありますが、いずれも有料です。この記事の内容は無料で行えますので、まずはこちらから試してみてください。

ChatGPTを活用することで、パワーポイントのスライド作成は大幅に効率化され、品質も向上します。ビジネスや教育の現場でのプレゼンテーションがより効果的に行えるようになりますので、是非積極的に取り入れてみてください。

↑↑↑
この記事が参考になりましたら、上の「参考になった」ボタンをお願いします。

会社ではChatGPTは使えない?情報漏洩が心配?

ある日本企業に対する調査では、72%が業務でのChatGPT利用を禁止していると報告されています。社内の機密情報がChatGPTのモデルに学習されて、情報漏洩の可能性を懸念しているためです。

そのため、インターネットに接続されていないオンプレミス環境で自社独自の生成AIを導入する動きが注目されています。ランニングコストを抑えながら、医療、金融、製造業など機密データを扱う企業の課題を解決し、自社独自の生成AIを導入可能です。サービスの詳細は以下をご覧ください。

いますぐサービス概要を見る▶▶▶
この記事をシェアする
監修者:服部 一馬

フィクスドスター㈱ 代表取締役 / ITコンサルタント / AIビジネス活用アドバイザー

非エンジニアながら、最新のAI技術トレンドに精通し、企業のDX推進やIT活用戦略の策定をサポート。特に経営層や非技術職に向けた「AIのビジネス活用」に関する解説力には定評がある。
「AIはエンジニアだけのものではない。ビジネスにどう活かすかがカギだ」という理念のもと、企業のデジタル変革と競争力強化を支援するプロフェッショナルとして活動中。ビジネスとテクノロジーをつなぐ存在として、最新AI動向の普及と活用支援に力を入れている。

Chat Icon
タイトルとURLをコピーしました