2023年11月、OPenAIよりChatGPTの進化版、GPT-4 Turboが発表されました。従来のGPT-4からどのように進化されたのか、わかりやすく解説します。
GPT-4 Turbo:進化した5つのポイント
①:学習データが2023年4月までに拡張
最新情報が適応されないことが、これまでのChatGPTの弱点でした。その原因はGPT-4が2021年9月までのトレーニングデータしか持っていなかったからです。
しかし、GPT-4-Turboは2023年4月までのトレーニングデータを持っているため、より最新の情報に基づいた出力が可能になりました。
②:プロンプトにより忠実に
GPT-4-Turboでは、これまでよりもプロンプトに忠実な出力をするようになりました。出力のクオリティが上がったため、これまで感じてきた「AIとの意思疎通がうまくいかない」というストレスが大幅に減ると期待されます。
③:より長いプロンプトの入力が可能に
一度に処理できるテキスト量は、GPT-4の8,000トークンから約16倍の128,000トークンへと変更されています。
一度に処理できるテキスト量 | ||
GPT-4 | 8,000トークン | |
GPT-4-Turbo | 128,000トークン |
④:APIがより安価に
ChatGPTを使用した開発ではAPIの使用料が必要です。その料金が、GPT-4-Turboでは随分と値下げされました。
入力時(1,000トークンあたり) | 出力時(1,000トークンあたり) | |
GPT-4(8K版) | 0.03ドル | 0.06ドル |
GPT-4(32K版) | 0.06ドル | 0.12ドル |
GPT-4-Turbo | 0.01ドル | 0.03ドル |
⑤:新たに追加された機能
GPT-4-TurboのAPIには、画像生成AI「DALL·E 3」や音声読み上げ機能、そして画像処理機能であるGPT-4-Turbo with visionもOpen AIも追加されました。
GPT-4 Turbo with vision
GPT-4-Turbo with visionを利用することで画像内の情報の文章化が可能です。たとえば、観光地の画像から内容を読み取り、観光地の解説を文章で生成することができます。
GPT-4 Turboを使うためには
2023年11月現在、GPT-4-Turboが使用できるのはAPIへの課金を行なっている方のみです。無料で使用できる枠があるため、課金ユーザーの方はまず無料枠でGPT-4-Turboを試してみると良いでしょう。
本格的な使用には前述した使用料金がかかりますので、ご注意ください。
まとめ
GPT-4-Turboの登場により、ますますビジネスにChatGPTを取り入れやすくなりました。これから自分たちのビジネスにChatGPTを取り入れたい企業の方は、是非GPT MASTERまでお気軽にご相談ください。現在、無料相談を受付中です。