はじめに
2023年末頃から話題を集めているGoogleの新しいAIアシスタント「Gemini Live」。ついに日本語版ボイス機能がリリースされ、スマホ(iPhone・Android)でも気軽に使えるようになりました。
本記事では「Gemini Live」の概要や使い方、そして話題のChatGPTボイス機能との比較を丁寧に解説していきます。「Gemini Liveってどんなもの?」「ChatGPTボイス機能とどう違うの?」と気になっている方は、ぜひ最後までご覧ください。
Gemini Liveとは?
Gemini Liveは、Googleが開発した次世代型AIアシスタント「Gemini」に搭載された音声会話機能です。従来のテキストベースのAIチャットからさらに進化し、マイクに向かって話しかけることで直感的にAIとやり取りできるのが大きな特徴です。
- 日本語版ボイス機能が正式リリースされ、iPhoneユーザーでも利用可能に
- テキストに加えて声のトーンや文脈を認識し、柔軟に応答
近年急速に進化している音声AI技術ですが、Googleの大規模言語モデルがベースのGemini Liveは、検索エンジンとの連携やGoogleサービスとの相性の良さでも注目を集めています。
Gemini Liveの主な特徴
2-1. 自然な会話が可能
テキストではなく音声でコミュニケーションするため、雑談や日常会話にも対応しやすいのが強みです。実際に使ってみると、質問に答えたり、雑談の流れで細かなリクエストに応じたりと、自然な対話が実現できます。
2-2. 日本語に対応
英語のみならず日本語での音声会話が可能になったことは、日本ユーザーにとって大きなメリット。これにより英語が苦手な方でもGemini Liveを存分に楽しむことができます。
2-3. アプリ版のリリース
これまではWeb版を使う必要がありましたが、現在はスマートフォン向けのアプリも登場。
- アプリならワンタップで音声入力スタート
- 外出先でも気軽にAIとのやり取りができる
iPhone版・Android版ともに対応しているため、どちらの端末でも利用できます。
Gemini Liveの使い方
- アプリのダウンロード
まずはApp Store(iOS)またはGoogle Play(Android)から「Gemini」アプリをダウンロード・インストールします。 - アカウント作成・ログイン
Googleアカウントでログインすると、Gemini Liveをフル機能で使えるようになります。 - 音声入力を開始
アプリ画面右下にある「Gemini Live」アイコンをタップすると音声モードが起動。- AI音声を選択します
- 画面に表示されるマイクアイコンをタップして話しかける
- 回答が音声&テキストで返ってくる
- 会話を終了・一時停止
もう一度タップすると、回答を強制的に止めたり、終了したりできます。思ったより長くしゃべった場合にも簡単に停止できるので安心です。
ChatGPTボイス機能との徹底比較
同じく人気の高い「ChatGPTボイス機能」とGemini Liveの差はどうなのでしょうか? 以下の3つの観点から徹底比較してみました。
4-1. 音声の自然さ・抑揚
- ChatGPTのボイス機能
抑揚や声のトーンが非常に自然で、人間味を感じるレベルと言われています。返答速度も比較的速く、レスポンスにストレスがありません。 - Gemini Live
まだリリース直後ということもあり、ところどころに「AIっぽさ」を感じる場面があります。しかしGoogleの大型AIモデルを活かしているため、今後のアップデートでさらなる進化が期待されます。
4-2. 多言語対応・通訳機能
- ChatGPTボイス機能
イギリス英語、オーストラリア英語など多種多様な訛りにも対応可能。高度な翻訳や同時通訳機能も非常に優秀です。 - Gemini Live
日本語と英語間の通訳は実装されていますが、英語の方がやや自然な印象。イギリス英語やオーストラリア英語などへの切り替えとなると、現時点では苦手な部分も。
4-3. アプリの使いやすさ
- ChatGPT
基本的にアプリは非公式(サードパーティ)しかなく、ブラウザ版が中心。ただし有料プラン(ChatGPT Plus)のユーザーはボイス機能を制限なく利用可能になっています(無料ユーザーは月15分まで)。 - Gemini Live
公式アプリがあり、無料で使えるのが大きな強み。直感的なUIで、Googleアカウントと紐づけやすい点も魅力です。
Gemini Liveの活用シーン
5-1. 英語や他言語の練習に
Gemini Liveは日本語だけでなく英語にも対応しているため、英語学習やリスニング練習に使えます。英語で質問してみると、返答も英語で返ってきます。通訳機能を使って理解しながら進めれば、スピーキング練習にもぴったりです。
5-2. 面接シミュレーションや営業ロールプレイ
AIが面接官役や顧客役になってくれるので、実践的なロールプレイが可能です。
- 意地悪な質問や細かい要望を投げても柔軟に対応
- ただし、ChatGPTの方がより高度なロールプレイ対応は得意という声も
5-3. 日常会話の相手に
ちょっとした雑談や相談ごと、スケジュール確認などを声だけで完結できるのは魅力です。ハンズフリーで情報検索や翻訳ができるので、家事の合間や移動中などでも活躍してくれます。
今後の展望とまとめ
今後のアップデートに期待
- マルチモーダル対応の拡充
Googleの次世代AI「Gemini」は、画像認識や動画解析も得意とされるマルチモーダルモデル。今後、カメラ入力やビデオ撮影にも対応し、さらに拡張されたボイス機能が実装される見込みです。 - ChatGPTとの競争激化
ChatGPTが先行している部分(自然な抑揚や多言語対応など)を、Gemini Liveが追い上げる展開が予想されます。 - 無料で使える強み
Gemini Liveは現時点では無料で利用可能。個人ユーザーでも気軽に試せるため、ユーザーが増えるほどGoogleのモデル学習が加速し、性能が向上する可能性が高いです。
まとめ
- Gemini LiveはGoogleが開発した新世代AIで、ボイス機能は日本語にも対応
- ChatGPTのボイス機能との比較では、現状はChatGPTの方が自然な抑揚や多言語対応などが優勢
- しかし、Googleのリソースとマルチモーダル機能を武器に、Gemini Liveは今後さらに進化が期待される
気になる方はぜひ「Gemini Live」をインストールして、実際に話しかけてみてください。今後のアップデートで機能強化されれば、音声AIの世界はますます面白くなっていくでしょう。