本記事では、最新検索機能をClaudeに追加する「Perplexity × Claude MCP連携」を徹底解説します。意外に知られていない「Node.js」や「Docker」の設定の落とし穴、初心者がつまずきがちなGitのクローンエラーにも具体的な対処法を解説していくので、ぜひ最後までご覧ください。
MCPとは?

MCP(Model Context Protocol)とは、大規模言語モデル(LLM)が外部のツールへアクセスできるようにする仕組みです。
Claudeは通常、学習済みのデータ(2023年末まで)を参照しますが、MCPを活用することでPerplexityの検索機能を使い、最新情報への“窓”を開けられます。つまり、Claudeの知識範囲を拡張し、最新データを自由に扱えるのです。
MCPのために必要なもの
- Claude Desktop アプリ(Windowsにインストール済み)
- Perplexityアカウントと API キー
- Node.js(JavaScript実行環境)
- コマンドプロンプトの基本知識
この4つがあれば、Claudeに“最新検索機能”を組み込む準備は万全です。入手方法やポイントは、以下の手順で詳しく解説します。
MCPセットアップ手順(詳細ガイド)

STEP 1: Node.jsのインストール
- Node.js公式サイトにアクセス
- 「LTS」(長期サポート版)をダウンロード
- インストーラーを実行し、画面の指示に従ってインストール
Node.jsがインストールされていると、JavaScriptで書かれたスクリプトをWindows上で実行できるようになります。
STEP 2: Perplexity APIキーの取得

- Perplexity AIにアクセスし、アカウントを作成・ログイン
- プロフィールアイコン → 「Settings」 → 「API」を選択
- 5ドル課金してAPIキーを作成(翌月への持ち越し不可)
- 新規APIキー作成画面でキー名を入力(例:「Claude MCP連携用」)
- 発行されたAPIキーをメモ帳などに保管
注意: APIキーは他人と共有しないでください。セキュリティが重要です。
STEP 3: MCP用コードの準備
- コマンドプロンプトを起動(スタートメニューで「cmd」と検索)
- 作業したいフォルダに移動(例:ドキュメントフォルダ)
cd C:\Users\あなたのユーザー名\Documents - GitHubリポジトリをHTTPS方式でクローン
git clone https://github.com/ppl-ai/modelcontextprotocol.git - クローン後のフォルダに移動
cd modelcontextprotocol perplexity-ask
フォルダへ入り、npmで必要パッケージをインストール
cd perplexity-ask
npm install
STEP 4: Claude Desktopの設定ファイル作成
- 「あなたのユーザー名」を実際のWindowsユーザー名に置き換える
- 「ここにあなたのAPIキーを貼り付ける」の部分を、STEP 2で取得したAPIキーに置き換える
作成・編集が完了したらファイルを保存しましょう。
STEP 5: 連携の確認
- Claude Desktopアプリを一度終了し、再度起動
- 画面右上の「ハンマーアイコン」をクリック
- 「perplexity-ask」が表示されていれば連携成功
- 「今日の最新ニュースは?」「2024年の大きなイベントは?」など、最新情報を要する質問を試してみましょう
MCPに関する「よくあるエラー」と「解決策」

エラー1: GitHubリポジトリのクローンエラー
git clone git@github.com:ppl-ai/modelcontextprotocol.git
Cloning into 'modelcontextprotocol'...
git@github.com: Permission denied (publickey).
fatal: Could not read from remote repository.
Please make sure you have the correct access rights
and the repository exists.
解決策
SSH接続でクローンしようとすると、SSHキーを設定していない場合にこのエラーが発生します。初心者の方はHTTPS方式を使いましょう:
git clone https://github.com/ppl-ai/modelcontextprotocol.git
これだけで、公開リポジトリなら認証情報なしでクローンできます。
エラー2: Docker設定での不具合
docker: error during connect: Head "http://%2F%2F.%2Fpipe%2FdockerDesktopLinuxEngine/_ping": open //./pipe/dockerDesktopLinuxEngine: The system cannot find the file specified.
See 'docker run --help'.
解決策
Claude Desktopの設定ファイルでDocker実行方式を指定しているのに、Docker Desktop自体がインストールされていないか、起動していない場合に起こります。初心者の方はDockerを使わず、ローカル実行方式に切り替えるのがおすすめです。設定がシンプルになり、トラブルシューティングもしやすいのがメリットです。
ローカル実行への切り替え例
{
"mcpServers": {
"perplexity-ask": {
"command": "node",
"args": [
"C:/Users/あなたのユーザー名/Documents/modelcontextprotocol/perplexity-ask/dist/index.js"
],
"env": {
"PERPLEXITY_API_KEY": "あなたのAPIキーをここに入力"
}
}
}
}
- パスの区切りはバックスラッシュではなく「/」で統一
- ユーザー名を実環境に合わせる
- 絶対パスを正しく指定
これだけでDocker不要となり、トラブルが大幅に減ります。
Perplexity活用事例:「農業Web3」のリサーチ

PerplexityとClaudeを連携し、「農業Web3」に関する国内外の最新事例を検索・整理した例があります。ブロックチェーンを活用した農業の取り組みや、その情報をさらにClaudeで要約・分析させるといった高度なリサーチが可能です。1回あたりのコスト感は10円程度なので、興味を持ったテーマを深堀りするのに最適。
従来の検索エンジンやAIアシスタントでは限界がある領域でも、今回紹介した手順でMCP連携を行えば、Claudeが常に更新されたデータをもとに回答を生成してくれます。
Perplexity × Claude MCP連携:まとめ

本記事では「Perplexity × Claude MCP連携」を実現するための初歩的な手順から、実際に遭遇しがちなエラーと解決策までを紹介しました。GitのクローンエラーやDockerの煩雑なセットアップなど、初心者がつまずきやすいポイントも丁寧に解説しています。ぜひ、Claudeを強化して最新情報にも対応できる“相棒”に育ててみてください。
参考)GitHubページ 【格安Deep Research】Claude × Perplexity連携の最強ガイド