ChatGPTを活用した高品質PowerPointスライド作成ガイド(ビジネス向け)

AI活用ブログ
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今回は、ChatGPTを活用して、デザイン性に優れたビジネスプレゼンテーション用のPowerPointスライドを作成する方法について、細部にわたって丁寧に解説します。

内容は、ChatGPTに与える効果的なプロンプトの例から、生成されたテキストを使ったデザインの仕上げ方、グラフや画像、箇条書きなどの視覚要素の組み込み方、さらに自動的に.pptx形式に変換する方法まで、実践的な手法を余すところなくご紹介します。日本語で行う際の注意点も合わせて解説しているので、これからプレゼン資料を作成しようという方はぜひ参考にしてください。


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ChatGPTに指示する効果的なプロンプト例

1 プレゼン全体のアウトライン作成

まずは、プレゼンテーション全体の構成を決めるために、ChatGPTにアウトラインを生成してもらいます。ここで重要なのは、ChatGPTに対して具体的な役割とタスクを明示することです。たとえば、以下のようなプロンプトを入力します。

例:
「あなたは〇〇分野の専門家です。ビジネス向けのプレゼンテーションを作成するため、以下のトピックを含む全10枚のスライドアウトラインを作成してください。各スライドにはタイトルと主要なポイント(箇条書き)を含めてください。」

このような具体的な指示を与えることで、ChatGPTはタイトルや主要トピック、各スライドの構成案を自動的に生成してくれます。

2 各スライドの詳細な内容作成

アウトラインが完成したら、次は各スライドの内容を詳しく肉付けします。以下のように具体的な指示を出すと、ChatGPTは箇条書き形式で各スライドの説明文を生成してくれます。

例:
「先ほどのアウトラインの各項目について、詳細な説明をお願いします。各スライドの内容は、箇条書き形式で、具体例や補足説明も含めるようにしてください。」

このプロンプトにより、ChatGPTは各スライドごとに要点をまとめたリストを出力してくれます。さらに、箇条書きの表現を「各ポイントは5~7語程度の短いフレーズで」と追加指示することで、スライド上での表示に適した文章が得られるため、後の編集がスムーズになります。

3 グラフや図の挿入指示

ビジネスプレゼンでは、データを視覚的に伝えるグラフや図表が非常に重要です。ChatGPT自体は画像生成機能は持っていませんが、どこにグラフを挿入すべきか、どのようなグラフが効果的かという提案をしてくれます。

例:
「推移を示す折れ線グラフをスライドに挿入する場合、どのようなデータの提示が効果的か教えてください。また、そのグラフのタイトルやラベルも提案してください。」

このように指示すれば、ChatGPTは「ここに売上推移の折れ線グラフを入れる」といった具体的なアドバイスをくれるので、PowerPoint上でグラフ作成を行う際の参考になります。

4 画像の提案とプロンプト

さらに、プレゼンテーションに適した画像を取り入れるためのアイデアを求めることも有効です。例えば、製品紹介やコンセプト説明のスライドでは、関連する画像を使うとインパクトが増します。

例:
「このスライドでは、製品の特徴を視覚的に伝えるための画像を挿入してください。画像生成AI(MidjourneyやDALL·E)を使う場合のプロンプトも併せて提案してください。」

こうすることで、ChatGPTは画像の内容や、AI画像生成ツールに入力するためのプロンプト例を提供し、画像選定の手間を大幅に削減できます。

GPT4oのモデルで作成した画像の事例

Google Geminiで画像を作ると、もっとクオリティの高い画像ができます。

5 レイアウトや形式の指定

さらに、スライドのレイアウトや形式についても具体的に指示することが可能です。例えば、以下のようなプロンプトを試してみてください。

例:
「各スライドは左半分に画像、右半分にテキストを配置する2カラムレイアウトで作成してください。各要素が均等なサイズになるように、適切なマージンと余白を確保してください。」

このようにレイアウトまで細かく指定することで、後からのデザイン調整の手間が省け、効率的にプロフェッショナルな仕上がりが期待できます。


ChatGPT生成内容をデザイン性の高いテンプレートで仕上げる方法

ChatGPTで生成したテキストは、内容面では非常に充実していますが、見た目はシンプルな状態です。ここからは、PowerPointの機能を活用してデザイン性を高める方法について詳しく説明します。

1 プロフェッショナルなテンプレートの適用

最初に、全体のデザインの統一感を出すために、適切なテンプレートを選択します。企業のブランディングやプレゼンのテーマに合ったテンプレートを用いることで、スライド全体のフォント、配色、背景が統一され、洗練された印象に仕上がります。

  • 具体例:
    PowerPointに初めから搭載されているテーマや、社内のカスタムテンプレートを使用する。または、外部サイトでダウンロードできるプロ仕様のテンプレートを採用する。

2 PowerPoint Designer(デザイナー)機能の活用

Microsoft 365版のPowerPointには、デザイナー機能が備わっており、入力されたテキストに基づいて自動的にレイアウトの提案を行ってくれます。たとえば、箇条書きのテキストをスマートな図解やグラフとして再構築する提案が得られるため、デザインの専門知識がなくてもプロフェッショナルな仕上がりが可能です。

  • 活用方法:
    ChatGPTで生成した内容をスライドに貼り付けた後、PowerPointの右側に表示される「デザイナー」ウィンドウから提案されたレイアウトを選択するだけで、視覚的に優れたスライドに変換されます。

2.3 フォントと文字スタイルの調整

テキストの印象を大きく左右するのがフォントです。ビジネスプレゼンテーションでは、読みやすさとプロフェッショナルな雰囲気を両立させる必要があります。日本語の場合、メイリオや游ゴシックなどの視認性の高いフォントを、英数字にはCalibriやArialなどのシンプルなサンセリフ体を選ぶと良いでしょう。

  • ポイント:
    • タイトルは大きく、太字にして視認性を向上させる
    • 本文は標準サイズで、適度な余白を保つ
    • 重要なキーワードは色やフォントスタイルで強調する

2.4 レイアウトの微調整と統一

テンプレートを適用した後は、個々のスライドでのレイアウトや配置のバランスを確認・調整します。スライドマスター機能を使って、全スライドに共通するフォーマットを設定するのも有効です。たとえば、タイトルの位置、箇条書きのインデント、画像の配置など、各スライドで一貫性を保つことで、全体が統一感のあるプレゼン資料となります。

2.5 デザイン要素の追加

テンプレートだけでなく、アイコン図形背景画像などのデザイン要素を追加することで、スライドにアクセントを加えることができます。たとえば、箇条書きの前に小さなアイコンを追加したり、セクション区切りのスライドに関連する写真を全面配置するなど、視覚的なメリハリをつける工夫が大切です。


グラフ、画像、箇条書きなど視覚要素を盛り込んだスライド作成の工夫

説得力のあるプレゼンテーション資料では、テキスト情報とともに視覚要素が欠かせません。ここでは、ChatGPTを活用しながらグラフ、画像、箇条書きといった視覚要素を効果的にスライドに取り入れる方法を詳しくご説明します。

1 箇条書きの活用

ChatGPTは、複雑な情報を簡潔な箇条書きに変換するのが得意です。プレゼン資料では、長い文章をそのまま載せるよりも、要点だけを抽出した箇条書きのほうが聴衆に伝わりやすくなります。

  • 工夫点:
    • 1スライドあたり3~5項目に絞る
    • 各項目はシンプルで、補足は口頭説明に回す
    • ChatGPTに「箇条書きを5~7語程度の短いフレーズで」と具体的に指示する

2 データの可視化(グラフ・図表の活用)

数値データや割合の変化を示す際は、文章よりもグラフや図表で可視化することが効果的です。ChatGPTにグラフの種類や必要なラベル、タイトルのアイデアを提案してもらい、その提案を基にPowerPointやExcelのグラフ作成機能を使って視覚的なデータ表示を行います。

  • 具体例:
    • 売上推移を示す折れ線グラフ
    • 市場シェアの比較を示す円グラフ
    • プロセスを説明するフローチャート

3 画像や写真の選定

スライドに画像を入れることで、視覚的なインパクトを強め、聴衆の注意を引くことができます。ChatGPTは、各スライドに挿入する画像の内容や、その画像が伝えるべきメッセージについて提案してくれます。また、画像生成AI(MidjourneyやDALL·Eなど)を使う場合、具体的なプロンプトも合わせて提供してもらえるため、手間なくイメージに合った画像が用意できます。

  • 例:
    「このスライドには、製品の革新性を示すイメージとして、先進的な都市の夜景の写真を入れてください。Midjourney用のプロンプトも提案してください。」

4 SmartArtや図解の活用

箇条書きだけでは表現しきれない内容、例えばプロセスや要素間の関係性を示す場合は、PowerPointのSmartArt機能を活用しましょう。ChatGPTに「この箇条書きはフローチャートに変換したい」と依頼すれば、どのような図解が適しているかアドバイスを受けることができます。

5 テキストとビジュアルのバランス

視覚要素を盛り込みすぎると、スライドがごちゃごちゃしてしまうこともあります。したがって、**「1スライド=1メッセージ」**という考え方で、テキストとグラフ・画像のバランスをしっかりと考慮することが重要です。重要なポイントをシンプルに示し、詳細な説明は口頭で補足するか、配布資料に回すなどして、スライド自体は見やすくする工夫を心がけましょう。


ChatGPTの出力をPowerPoint(.pptx)形式に変換する方法

ここまで、ChatGPTを使ってビジネス向けのスライド内容を生成する方法について詳しく解説してきました。次は、その出力を実際のPowerPointファイル(.pptx)に変換する方法についてです。手作業でのコピー&ペーストから、自動化手法まで、複数のアプローチがあります。

1 手動でのコピー&ペーストとWordの活用

最も基本的な方法は、ChatGPTから得たアウトラインや各スライドのテキストをPowerPointに手動でコピー&ペーストする方法です。これに加え、Microsoft Wordを活用するテクニックもあります。

  • 具体的な手順:
    1. ChatGPTの出力をWordに貼り付ける
    2. 各スライドのタイトル部分を「見出し1」、箇条書きの項目を「見出し2」などのスタイルに設定する
    3. Wordの「ファイル」メニューから「エクスポート」を選び、PowerPoint プレゼンテーション形式で保存する
    4. Macの場合は、RTF形式で保存後、PowerPointの「アウトラインの挿入」機能を利用する

この方法は、スライドの構造がしっかり整っていれば、あっという間に.pptxファイルへ変換でき、後はデザイン調整のみとなります。

2 Pythonのコードによる自動化

PowerPointの自動化に詳しい方は、ChatGPTにPythonのコードの生成を依頼するのも一つの手です。例えば、以下のようなプロンプトを使います。

例:
「Pythonでコードを書いて、自動的にPowerPointファイルを生成してください」

プロンプトを実行すると、指定した内容を含む.pptxファイル(例: XXXXXX.pptx)が自動生成されます。ChatGPTのCode Interpreter機能を活用できる環境では、コードの実行からファイル出力まで自動で行えるため、非常に効率的です。

3 専用アドインや外部サービスの活用

最近では、ChatGPTを直接PowerPoint内で活用できる専用アドインや、Googleスライドと連携したChrome拡張も登場しています。たとえば、「ChatGPT for PowerPoint」や「GPT for Slides」といったツールは、プレゼン資料作成のプロセス全体を自動化するサポートを提供しており、入力したトピックに沿ってスライドを生成してくれます。これらのツールは、使いやすさや手間の削減に大変有効なので、時間がない場合や自動化を強く求める方にはおすすめです。


日本語で作業する際の注意点と工夫

ここまで、ChatGPTを使ったスライド作成の全体的な流れについて説明してきました。最後に、日本語でこれらの作業を進める際のポイントや注意点について、さらに詳しく解説します。

プロンプトと言語設定

日本語で正確な出力を得るためには、プロンプト自体も日本語で入力することが重要です。たとえば、英語のアウトラインをそのまま使用せず、「ビジネス向けのプレゼン資料を日本語で作成してください」と明示的に指示することで、自然な日本語のテキストが得られます。また、各種アドインや拡張機能についても、言語設定が可能なものは初期設定を日本語に変更しておくと、出力内容が統一されるため注意が必要です。

日本語特有の表現とトーン

日本語のビジネス文書では、敬語やフォーマルな表現が求められます。ChatGPTの出力がカジュアルな口調になってしまう場合は、プロンプトで「よりフォーマルな表現にしてください」などと具体的に指示し、丁寧さを加味するようにしましょう。特に、専門用語や略語(例:DX→デジタルトランスフォーメーション)の扱いにも注意し、必要に応じて注釈を入れると、聴衆に分かりやすいプレゼン資料となります。

フォントとレイアウトの日本語対応

日本語は英語に比べ、全角文字のため文字幅が広くなります。これにより、テンプレートのフォントが適切に表示されない場合もあります。対策として、スライドマスターで日本語に適したフォント(例:Noto Sans JP、游ゴシックなど)を設定し、テキストボックスのサイズや改行位置を細かく調整することが求められます。また、箇条書き記号も「・」など日本語にふさわしいものを用いると、全体のバランスが整います。

校正と最終チェック

最終的に、ChatGPTが生成した日本語テキストは必ず校正を行いましょう。誤字脱字、表記ゆれ、敬語の使い方など、細部にわたるチェックは人間の目で行うことが重要です。また、口頭でのプレゼンテーションを考慮し、スライドに記載する情報と実際に説明する内容との整合性を確認することも大切です。必要に応じて、ChatGPTに「この文章を校正してください」と再度依頼するのも有効です。


おわりに

本記事では、ChatGPTを活用してビジネス向けの高品質なPowerPointスライドを作成するための具体的な手法と工夫点について、プロンプトの設計からデザインの仕上げ、自動化の方法、日本語対応のポイントまで、詳細に解説しました。

ChatGPTは、プレゼン資料作成において内容の下書きやアウトライン作成、さらには具体的な文章生成に至るまで、非常に強力なツールです。しかし、最終的なデザイン調整やプレゼンテーションのブラッシュアップは、やはり人間の手による工夫が必要です。

ぜひ、この記事で紹介した手法を活用し、時間を大幅に節約しながらも、視覚的にも説得力のあるプレゼン資料を作成してみてください。今後、さらに多くのAI技術や自動化ツールが登場することが予想されますが、基本となる考え方は「内容の質」と「視覚的統一感」にあります。

最後に、あなた自身のアイデアや創意工夫を加え、ビジネスシーンで確実に響くプレゼンテーション資料作りに挑戦してみてください。今後も新たな情報やツールが出てくる中で、柔軟に取り入れていくことが成功の鍵となります。

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監修者:服部 一馬

フィクスドスター㈱ 代表取締役 / ITコンサルタント / AIビジネス活用アドバイザー

非エンジニアながら、最新のAI技術トレンドに精通し、企業のDX推進やIT活用戦略の策定をサポート。特に経営層や非技術職に向けた「AIのビジネス活用」に関する解説力には定評がある。
「AIはエンジニアだけのものではない。ビジネスにどう活かすかがカギだ」という理念のもと、企業のデジタル変革と競争力強化を支援するプロフェッショナルとして活動中。ビジネスとテクノロジーをつなぐ存在として、最新AI動向の普及と活用支援に力を入れている。

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