ChatGPT APIの利用料金と費用を抑える3つのポイント

ChatGPTのAPIは、OpenAIが提供する大規模言語モデルのAPIです。テキストや画像の生成、翻訳、要約などのさまざまな機能を利用できますが、利用料金はトークン単位で課金されます。本記事では、ChatGPT APIの利用料金・費用を抑える3つのポイントをご紹介します。

ChatGPT APIでできること

ChatGPT APIを利用すると、企業はChatGPTの機能を自社のアプリケーションやサービスに統合することが可能です。具体的には以下のようなことができるようになり、業務の効率化につながります。

  • チャットボットの開発
  • 自動翻訳
  • テキストの生成や要約
  • 自然言語処理による情報収集

たとえば、ChatGPT APIを活用して顧客対応を自動化するチャットボットを開発すれば、顧客からの問い合わせに24時間365日対応できるようになり、顧客満足度の向上につながります。

また、社内の翻訳業務を自動化すれば、翻訳コストを大幅に削減することができるのです。

ChatGPT APIの利用料金

2024年5月に発表されたGPT-4oのAPI料金は、従来と比較してかなり下げられています。これまでのAPI料金と比較した表がこちらです。

入力(1,000トークンあたり)出力(1,000トークンあたり)
ChatGPT API(gpt-3.5-turbo)0.0015ドル0.002ドル
GPT-4(8K版)0.03ドル0.06ドル
GPT-4(32K版)0.06ドル0.12ドル
GPT-4-Turbo0.015ドル0.03ドル
GPT-4o0.005ドル0.015ドル
※それぞれの価格は2024年5月現在のものです。

トークンとはテキストの単位であり、日本語の場合1文字あたり1〜2トークン、英語は1単語あたり1トークンとしてカウントされます。たとえば、1,000文字の日本語テキストをChatGPT APIで生成した場合、1,000〜2,000トークンが必要となります。

ChatGPT APIキーの発行と料金の確認

ChatGPTの管理画面でAPI Keyの発行と料金の確認ができます。料金はクレジットカードを登録して支払いしますが、最初はAPIの利用に上限がありますのでご注意ください。下の画像では$120が上限になります。

また、新たにAPIキーを発行する場合は、左のメニューからAPI Keysをクリックしてください。

どのChatGPTを選ぶべき?

GPT-4oが登場した今、GPT-4やGPT-4-Turboを用いたAPIを利用するメリットは皆無となりました。より高性能なGPT-4oがより安価で使用できるからです。そのため、性能にこだわるのならGPT-4o、コストを抑えることにこだわるのならChatGPT API(gpt-3.5-turbo)と考えられます。

なおGPT-4oに関しては以下の記事で詳しく触れていますので、是非ご覧ください。

費用を抑えるための3つのポイント

一度あたりの使用料金は安くても、何度も使っているうちに高額な請求になってしまう可能性もあります。IT管理者の方は、ChatGPT APIの利用料金を抑えるポイントも知っておくと良いでしょう。

1. 過去のやり取りは直前〇回までと設定する

ChatGPT APIでは、過去のやり取りもトークンに含まれます。そのため、過去のやり取りを多く含めるほど、トークン消費量が多くなります。

この問題を解決するには、APIに含める過去のやり取りの回数を制限しておくとよいでしょう。たとえば、直前3回までと制限しておけば、トークン消費量を大幅に抑えることができます。

2. APIのmax_tokensのパラメータ上限を設定する

APIのmax_tokensパラメータでは、応答結果の文字数上限を設定できます。このパラメータを設定しておけば、応答文の分量を減らすことができます。

たとえば、1,000文字までと設定しておけば、1,000トークンを超える応答が生成されることを防ぐことができます。

3. 日本語ではなく英語に翻訳してAPIリクエストする

ChatGPT APIでは、日本語と英語でトークンのカウント方式が異なります。日本語は1文字あたり1〜2トークン、英語は1単語あたり1トークンとしてカウントされます。

そのため、日本語でAPIリクエストするよりも、英語でAPIリクエストしたほうがトークンを節約できます。翻訳する際には、DeepL APIを使用すると翻訳にかかるコストも削減可能です。

DeepL APIとは

DeepL APIは1か月に500,000文字までの翻訳なら無料で利用できます。それ以上の翻訳が必要な場合は、1か月の基本料金630円 + ご利用文字数分の料金(1文字あたり0.0025円)の料金がかかるDeepL API Proへの加入が必要です。

有料プランは翻訳した分だけ料金が発生するため、大量の翻訳が必要な企業にはDeepL API Businessというプランもあります。こちらの料金設定は個別となっています。

Chat GPT

更に利用料金を抑えるための小ワザを紹介

上記のポイントに加えて、以下の点に注意することで、さらにトークン消費量を抑えることができます。

  • 不要な空白や改行を削除する
  • 文を簡潔にまとめる
  • 省略形や略語を避ける

また、ChatGPT APIには、無料トライアルが用意されています。トライアル期間中は1,000トークンまで無料で利用できるので、ぜひ試してみてください。

まとめ

ChatGPT APIは便利な機能が豊富ですが、利用料金はトークン単位で課金されます。そのため、上記のポイントを参考に、利用料金・費用を抑えて利用しましょう。

また、企業でChatGPTを利用する際に困っていることがあれば、お気軽に我々GPT MASTERにご相談ください。現在、無料相談受付中です。

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