知らなきゃ損!日本国内のAI OCRサービス10選+αを徹底比較

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手書き文字もラクラク自動化?最新AI OCRが切り開く新時代

手作業で膨大な書類を入力し続けるのは、もう限界だと感じていませんか?

実は今、日本国内にはAI OCR(光学文字認識)サービスが10種類以上も存在し、紙の書類や手書き文字を自動でデータ化してくれるんです。しかも、最近は動画に映り込んだ文字まで認識できるものも登場していて驚きですよね。

本記事では、主要AI OCRサービスの特徴や料金、実績を比較しながら、その選び方のコツをわかりやすく解説します。読み終えれば、面倒な入力作業や人的ミスをぐっと減らせる具体的なヒントが得られるはずです。


AI OCRがもたらす革新とメリット

AI OCRとは、AI(人工知能)の技術を使って画像やPDF、手書き文字などに含まれる文字情報を自動的に読み取り、テキストデータに変換する仕組みです。これにより、手入力によるヒューマンエラーを削減し、大量の書類処理時間を大幅に短縮できます。さらに、抽出したデータを既存システムに連携すれば、入力業務を自動化することも可能です。

最近では、非定型帳票のレイアウトをAIが学習して柔軟に読み取れるサービスや、動画内の文字認識ができるものまで登場しています。日本語の手書き文字に強いサービスや、クラウド/オンプレミスでの導入が選べるものなど、目的に合った選択がしやすくなっているのも特徴です。


日本国内で利用できる主要AI OCRサービスまとめ

以下では、日本国内で利用可能な代表的なAI OCRサービスをピックアップし、その特徴・料金・実績を簡単にご紹介します。サービスごとに得意分野が異なるため、自社の業務フローや処理したい書類の種類を明確にしておくと選びやすくなります。

  1. DX Suite(AI inside 株式会社)
    • 特徴: 日本語の手書き文字認識に強く、帳票の自動仕分けや項目ごとのデータ抽出が可能。豊富なテンプレートと直感的なUIで導入しやすい。
    • 料金: 初期費用+月額(従量課金制が中心)。
    • 実績: 幅広い業界で導入され、導入企業数は14,000社以上。
  2. SmartRead(株式会社Cogent Labs)
    • 特徴: 非定型帳票のレイアウトを自動学習して項目を抽出。クラウド/オンプレミスいずれも対応可能で、大手金融や製造業などで導入。
    • 料金: 初期費用+月額(従量課金制)。
    • 実績: 金融機関や物流業など多岐にわたる。
  3. Tegaki(株式会社Cogent Labs)
    • 特徴: 手書き文字特化型。AIが筆跡の癖を学習することで高い認識精度を実現。教育機関や医療機関などで重宝。
    • 料金: 初期費用+月額(従量課金制)。
    • 実績: 金融・教育・医療など幅広い分野で導入。
  4. LINE CLOVA OCR(LINE株式会社)
    • 特徴: LINEのAI技術を活用し、画像だけでなく動画の文字認識も可能。LINE WORKSとの連携で業務チャット上でも活用しやすい。
    • 料金: 従量課金制。
    • 実績: 企業内システムやLINE関連サービスへの組み込み実績あり。
  5. Google Cloud Vision API(Google)
    • 特徴: 画像内の文字だけでなく、物体や顔認識など幅広い機能を持つ汎用ビジョンAI。多言語対応し、API連携しやすい。
    • 料金: 従量課金制(無料枠あり)。
    • 実績: 世界各国で採用実績多数。
  6. Amazon Textract(Amazon Web Services)
    • 特徴: テーブルやフォーム形式の文書からのデータ抽出に強み。AWSとの連携がスムーズでシステム構築がしやすい。
    • 料金: 従量課金制(無料枠あり)。
    • 実績: 世界中の各種クラウドサービスで活用。
  7. ABBYY FineReader PDF / FlexiCapture / Cloud OCR SDK(ABBYYジャパン株式会社)
    • 特徴: 老舗OCRベンダーとして高精度を誇る。PDF編集機能に優れたFineReaderや、非定型帳票対応のFlexiCaptureなどラインアップが豊富。
    • 料金: FineReaderは買い切りまたはサブスク。他は要問い合わせ。
    • 実績: 海外を含む長年の実績があり、大企業での導入例も多数。
  8. BizRobo! Basic/Mini Robo!(RPAテクノロジーズ株式会社)
    • 特徴: RPAツールにOCRが組み込まれており、業務自動化を一気通貫で実現可能。
    • 料金: BizRobo! Basicは月額制、Mini Robo!は無料(機能制限あり)。
    • 実績: RPA領域で多くの業界に導入実績あり。
  9. DocuSign eSignature(DocuSign Japan)
    • 特徴: 電子署名サービスとして有名だが、OCR機能も備え、契約書などの文書をデジタル化。
    • 料金: プランによる(要問い合わせ)。
    • 実績: 世界中の契約管理プロセスで利用されるグローバルサービス。
  10. Adobe Scan / Acrobat Pro DC(Adobe)
    • 特徴: スキャンアプリ「Adobe Scan」では無料でOCRが利用可能。PDF編集に強いAcrobat Pro DCもOCR機能を搭載。
    • 料金: Adobe Scanは無料、Acrobat Pro DCはサブスクリプション制。
    • 実績: PDF関連ソフトで世界的に高いシェアを誇る。
  11. CamScanner(INTSIG Information Co.,Ltd)
    • 特徴: モバイルアプリ主体で、スキャンからOCRまで簡単に行える。自動トリミングや画質補正などの機能も充実。
    • 料金: 無料版と有料版があり、有料版はクラウドストレージ容量が増加。
    • 実績: グローバルで多くのユーザーに支持されている。
  12. Microsoft Lens / Office Lens(Microsoft)
    • 特徴: Microsoft公式の無料スキャンアプリで、ホワイトボードや名刺など多様な対象を認識。OneNoteやOneDriveと連携。
    • 料金: 無料。
    • 実績: Microsoft Officeユーザーを中心に幅広く浸透。
  13. AnyForm OCR(ハンモック)
    • 特徴: FAXやPDFなどさまざまな形式に対応した帳票特化型OCR。オンプレミスとクラウド型の両方を提供。
    • 料金: 要問い合わせ。
    • 実績: 2024年5月時点で5,000ライセンス以上の導入実績。

サービス比較表

サービス名特徴料金実績日本語手書き対応定型・非定型対応
DX Suite日本語手書きに強み、帳票仕分け、項目抽出、API連携初期費用+月額費用(従量課金制)14,000社以上で導入、業種も多岐両方対応
SmartRead非定型帳票特化、レイアウト自動学習、多言語対応初期費用+月額費用(従量課金制)金融、製造、物流など大手導入非定型特化
Tegaki手書き文字特化、筆跡学習による高精度初期費用+月額費用(従量課金制)教育、医療、金融など幅広い分野
LINE CLOVA OCR動画文字も認識、LINE WORKSとの連携従量課金制企業システムやLINE関連サービスで利用
Google Cloud Vision API画像解析全般に強み、多言語対応従量課金制(無料枠あり)グローバルでの多数採用
Amazon Textractテーブル・フォーム抽出に強み、AWS連携が容易従量課金制(無料枠あり)世界中で幅広く利用定型(フォーム)
ABBYYシリーズ老舗、高精度OCR、PDF編集や非定型対応も可能FineReaderは買い切り/サブスク、他は問合せ長年のグローバル実績両方対応
BizRobo! Basic/Mini Robo!RPA連携が可能、業務自動化を一気通貫月額制(Basic)、無料(Mini Robo!)RPAとして幅広い業種で採用
DocuSign eSignature電子署名サービスにOCR搭載、契約書デジタル化プランにより異なる(要問い合わせ)電子署名で世界的シェア
Adobe Scan/Acrobat Pro DCスキャン&OCR(Scan)、PDF編集&OCR(Acrobat)Scan無料、AcrobatサブスクPDFで世界的に高い利用実績
CamScannerモバイル特化、スキャン~OCRを手軽に無料版あり、有料版はクラウド容量などグローバルユーザー多数
Microsoft Lens/Office LensMicrosoft公式無料アプリ、多様な対象をスキャン無料Officeユーザーを中心に広く浸透
AnyForm OCR帳票特化、FAX・PDF対応、日本語認識精度に強み要問い合わせ5,000ライセンス以上導入両方対応

導入時の注意点・補足

  • 精度の確認:
    • 実際の運用で使う書類を使ってテストするのがベスト。画質や手書きの癖などによって精度は大きく異なります。
  • 連携性のチェック:
    • 既存システムやRPAとの連携がスムーズにできるか、APIのドキュメントやサポート体制を確認しましょう。
  • 料金体系:
    • 多くのサービスで従量課金制を採用していますが、詳細は各社問い合わせが必要です。導入規模やサポートによって大きく変わるので、見積もりを比較することをおすすめします。

まとめ

AI OCRサービスは多種多様で、それぞれに強みや導入事例が異なります。日本語の手書き文字認識を重視するのか、非定型帳票を中心に処理したいのか、あるいはRPAツールとの一括運用を目指すのかなど、自社の業務目的をはっきりさせると最適なサービスが選びやすくなります。本記事の比較やポイントを参考に、導入後の業務効率化とコスト削減にぜひつなげてみてください。

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監修者:服部 一馬

フィクスドスター㈱ 代表取締役 / ITコンサルタント / AIビジネス活用アドバイザー

非エンジニアながら、最新のAI技術トレンドに精通し、企業のDX推進やIT活用戦略の策定をサポート。特に経営層や非技術職に向けた「AIのビジネス活用」に関する解説力には定評がある。
「AIはエンジニアだけのものではない。ビジネスにどう活かすかがカギだ」という理念のもと、企業のデジタル変革と競争力強化を支援するプロフェッショナルとして活動中。ビジネスとテクノロジーをつなぐ存在として、最新AI動向の普及と活用支援に力を入れている。

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