OCR(光学文字認識)技術は、紙の書類や画像内のテキストをデジタルデータに変換する強力なツールです。名刺管理、請求書処理、古い文書のアーカイブ化など、ビジネスからプライベートまで幅広い場面で活躍しています。
かつては専門的なソフトウェアの購入が必要でしたが、AI技術の進化により、現在では高性能なOCRサービスが無料で利用できるようになりました。本記事では、誰でも簡単に使える無料AI OCRサービス7選を機能や特徴とともに紹介します。

この記事の内容は上記のGPTマスター放送室でわかりやすく音声で解説しています。
画像から文字を抽出するOCRを無料で使えるAI

① ChatGPT

主な特徴
- 画像アップロード後、自然言語で指示するだけで文字抽出が可能
- 日本語を含む多言語対応
- 手書き文字の認識にも対応
- 抽出したテキストを要約や翻訳など追加処理も可能
OpenAIのChatGPTは、最新のGPT-4oモデルを使用して、画像やPDFからテキストを抽出するOCR機能を提供しています。無料プランのユーザーでも、OCR機能を利用することが可能です。ただし、以下のような制限があります。
- 使用回数制限:無料プランでは、画像アップロードやデータ分析などの機能に制限があります。
- ファイルサイズや形式の制限:アップロード可能なファイルのサイズや形式に制限がある場合があります。
無制限で使用したいのであればChatGPT Plusの契約が必要ですが、OCR以外の多機能AIとしても活用できるため、コストパフォーマンスに優れています。
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② Google Gemini

主な特徴
- 画像内の文字を高精度に認識可能
- テキスト・画像・動画・音声を一括で処理できるマルチモーダルAI
- 日本語を含む多言語対応
- 他のGoogleサービスと連携しやすい
Google Geminiは、Googleが開発した先進的なマルチモーダルAIで、画像や音声、動画などさまざまなデータを統合的に処理できる点が特長です。OCR機能も備えており、画像内の文字を高精度で読み取ることが可能です。
無料で利用できるうえに、GmailやGoogleドライブなど他のGoogleサービスとの親和性も高く、ビジネスにも日常にも取り入れやすいツールといえます。
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③ 文字起こしさん

主な特徴
- 画像・PDF・音声・動画の文字を抽出可能
- 日本語を含む100以上の言語に対応
- 無料会員登録で履歴保存・データ再ダウンロードが可能
- PC・スマートフォンの両方で利用可能
「文字起こしさん」は、画像やPDFだけでなく、音声や動画ファイルからもテキストを抽出できるオンラインOCRサービスです。日本語を含む多言語に対応しており、ブラウザベースで手軽に使える点が魅力です。
無料会員登録をすれば、過去の文字起こし履歴を保存したり、再ダウンロードできる機能も利用できるため、反復利用にも適しています。
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④ Google ドキュメント

主な特徴
- Googleアカウントがあれば無料で利用可能
- PDFや画像ファイルをアップロードするだけで文字を自動抽出
- 日本語を含む多言語に対応
- Google翻訳やスプレッドシートと連携可能
Googleドキュメントには、画像やPDFファイルから文字を抽出するOCR機能が標準で備わっています。Googleドライブにファイルをアップロードし、Googleドキュメントで開くだけで、自動的に文字が認識され、テキスト化されます。
特別なソフトウェアのインストールは不要で、普段からGoogle Workspaceを使っている方であれば、自然に取り入れられる機能です。
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⑤ Microsoft OneNote

主な特徴
- 画像やPDFを挿入するだけで自動的に文字を認識
- 手書きメモや印刷資料のテキスト化に対応
- 抽出した文字は編集・検索が可能
- Officeアプリと連携することで活用範囲が拡大
Microsoft OneNoteは、メモアプリとしてだけでなく、高精度なOCR機能を備えた実用的なツールです。画像やPDFをノートに挿入すると、自動的に文字認識が行われ、テキストとして編集・検索できるようになります。
無料で利用でき、Microsoft 365などのOfficeアプリと組み合わせれば、情報の整理や共有もスムーズになります。日常の記録から業務まで、幅広く活用できるのが魅力です。
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⑥ imgtotext.net

主な特徴
- オンラインで使える無料OCRツール
- PNG、JPG、GIF、PDFなど多様な形式に対応
- AIベースの高精度な文字認識を実現
- 複数の画像を一括処理できる機能も搭載
imgtotext.netは、画像ファイルをアップロードするだけで簡単に文字を抽出できる、無料のオンラインOCRサービスです。AI技術を活用した精度の高い認識処理により、スキャン文書や写真に含まれる文字も正確に読み取ります。
ユーザーフレンドリーなインターフェースで操作も分かりやすく、複数ファイルの一括処理機能もあるため、作業効率の向上にもつながります。
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⑦ GitMind

主な特徴
- マインドマップ作成ツールにOCR機能を搭載
- 画像をアップロードすると自動で文字を抽出
- 認識したテキストはそのまま編集可能
- 多言語に対応し、ブラウザ上で完結
GitMindは、アイデア整理や情報の可視化に使えるマインドマップ作成ツールとして知られていますが、OCR機能も兼ね備えています。画像をアップロードするだけで、AIが文字を自動的に認識し、編集可能なテキストに変換します。
多言語に対応しており、抽出後のテキストはそのままオンラインで編集・整理できるため、情報整理ツールとしての機能性も非常に高いです。
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その他のAI OCRサービスについて
こちらの記事も参考にしてください。
画像から文字を抽出できる無料AIサービス7選:まとめ

この記事では画像から文字を抽出できる無料AIサービスを7つ紹介しました。
これらの無料AI OCRサービスを活用することで、画像からの文字抽出がより手軽に、そして効率的に行えるようになります。各ツールの特徴や対応言語、ファイル形式を考慮し、目的やニーズに合ったサービスを選んでみてください。