GPT-5.1からGPT-5.2へ。ChatGPT、今回のアップデートで何が変わった?

AI活用ブログ
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ChatGPTは、定期的に中身のAIがアップデートされています。2025年12月に行われた今回のGPT-5.2へのアップデートも、その流れの中で行われたものです。ただし、目立つ新機能が追加されたわけではなく、見た目や操作方法が大きく変わったわけでもありません。

それでも、普段からChatGPTを使っている人ほど、使い心地の変化を感じやすいアップデートだといえます。では、GPT-5.1からGPT-5.2で、具体的に何が変わったのでしょうか。


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GPT-5.2:GPT-5.1をベースにした調整版のモデル

GPT-5.2は、GPT-5.1をベースにした調整版のモデルです。まったく新しいAIというよりも、これまでの挙動を見直し、安定性や一貫性を高めたアップデートという位置づけになります。そのため、できること自体はGPT-5.1とほぼ同じです。しかし細かな違いがいくつかあるので見ていきましょう。

GPT-5.1からGPT-5.2で変わった3つのポイント

1.会話の安定感が向上した

GPT-5.2では、会話の流れを保つ力が強くなっています。途中で話題がずれたり、前提条件を忘れたりする場面が減りました。質問を重ねても、最初に話していた内容を踏まえたまま返答してくれるため、やり取りがスムーズに続きやすくなっています。

2.文章が読みやすく整いやすくなった

文章生成の面でも変化があります。GPT-5.1では、やや回りくどい表現になったり、結論が分かりにくくなったりすることがありました。GPT-5.2では、文章全体のまとまりが良くなり、自然で読みやすい文章になりやすい傾向があります。メール文や説明文など、日常的な文章作成で手直しが減ると感じる人も多いでしょう。

3.指示を守る力が強化された

短くまとめてほしい、やさしい言葉で説明してほしい、箇条書きにしてほしいといった指示に対する反応も安定しています。細かい条件を指定したときでも、意図から外れにくくなり、初心者でも扱いやすくなっています。

なぜ大きな新機能が追加されなかったのか

今回のアップデートで、新しい目玉機能が増えていないことに物足りなさを感じる人もいるかもしれません。しかし、GPT-5.2の目的は機能追加ではなく、既存機能の品質向上です。新しいことを増やすよりも、安心して使える状態を整えることが優先された結果だと考えられます。日常利用では、このような地道な改善こそが使いやすさにつながります。

GPT-5.1にあってGPT-5.2で消えた機能はある?

一般ユーザーの利用範囲で、GPT-5.1にあってGPT-5.2で使えなくなった機能はありません。できること自体は変わらず、削除された機能もありません。変わったのは機能ではなく、回答の安定性や表現の傾向です。そのため、前より慎重な言い回しになったと感じる人がいても、それは機能削除ではなく調整によるものです。

今回のアップデート、どんな人が変化を感じやすい?

文章作成や調べもの、ちょっとした相談などでChatGPTを日常的に使っている人ほど、GPT-5.2の変化を感じやすいでしょう。一方で、たまに短い質問をする程度の場合は、大きな違いを意識しないかもしれません。使う頻度が高いほど、安定感の向上が効いてきます。

GPT-5.2へのアップデート:まとめ

GPT-5.2は、派手な進化ではありませんが、ChatGPTをより安心して使えるようにするためのアップデートです。GPT-5.1でできていたことはそのままに、会話の安定性や文章の整い方が改善されています。日常のちょっとした不満を減らす、実用重視の進化といえるでしょう。

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監修者:服部 一馬

フィクスドスター㈱ 代表取締役 / ITコンサルタント / AIビジネス活用アドバイザー

非エンジニアながら、最新のAI技術トレンドに精通し、企業のDX推進やIT活用戦略の策定をサポート。特に経営層や非技術職に向けた「AIのビジネス活用」に関する解説力には定評がある。
「AIはエンジニアだけのものではない。ビジネスにどう活かすかがカギだ」という理念のもと、企業のデジタル変革と競争力強化を支援するプロフェッショナルとして活動中。ビジネスとテクノロジーをつなぐ存在として、最新AI動向の普及と活用支援に力を入れている。

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