ChatGPTが社内情報の知識検索を実現!法人向け機能Company Knowledge解説

AI活用ブログ
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ChatGPTは社内情報を活用して業務を支援するツールへと進化しています。その代表的な機能が、ChatGPTの「Company knowledge」です。Company knowledgeを使うと、Google Drive、SharePoint、Slack、GitHubなど、企業が日常的に使っているアプリ内の情報をChatGPTが参照し、会社やプロジェクトに特化した回答を生成できます。

この記事では、ChatGPTのCompany knowledgeでできること、仕組み、使い方、導入前に確認すべき注意点をわかりやすく解説します。



最近「社外に出せないデータで生成AIを使いたい」という相談をいただきます。ChatGPTの利用は社内で禁止されているそうです。セキュリティやコスト面が気になる企業には、社内のローカル環境で動かせる仕組みがあることはご存知ですか?
OpenAIのオープンなAIモデル「gpt-oss」も利用いただけます。

Company knowledgeとは?

通常のChatGPTは公開情報やユーザーが入力した内容をもとに回答しますが、Company knowledgeを有効にすると、接続済みの社内アプリから関連情報を探し出し、会社の文脈に沿った回答を返せるようになります。たとえば、次のような質問に活用できます。

  • 「この顧客との直近のやり取りを要約して」
  • 「先月の営業会議で決まったアクションを整理して」
  • 「このプロジェクトの現在の課題をまとめて」

Company knowledgeは単なる社内検索ではなく、社内に散らばった情報をもとにChatGPTが要約・整理・比較・提案まで行える点が特徴です。

Company knowledgeの対象プランはBusiness、Enterprise、Edu

Company knowledgeを利用できるのは、ChatGPT Business、ChatGPT Enterprise、ChatGPT Eduのユーザーです。無料版やPlus向けの一般機能ではありません。

Company knowledgeでできること

社内資料を探しやすくなる

Company knowledgeを使えば、ChatGPTに自然な言葉で質問するだけで、接続済みアプリ内の関連情報をもとに回答を得られます。

回答に引用と元ソースへのリンクが付く

Company knowledgeでは、回答の根拠になった社内資料やメッセージへのリンクを確認できます。そのため、ChatGPTの回答を起点にしながら、必要に応じて元資料まで戻って確認できます。

顧客対応や商談準備を効率化できる

Company knowledgeを使えば、「この顧客について、直近の課題と対応状況をまとめて」といった形で質問できます。商談前の準備や引き継ぎに使える形で整理してくれるので、担当者は情報収集にかける時間を減らし、顧客対応そのものに集中しやすくなります。

プロジェクトの状況を整理できる

Company knowledgeを使えば、「このプロジェクトで未解決の課題を整理して」「今週の進捗とリスクをまとめて」といった質問ができます。ChatGPTが関連する情報を横断的に参照し、進捗、課題、担当者、次のアクションなどを整理してくれるため、定例会議の準備やマネジメントにも役立ちます。

Company knowledgeの仕組み

以前の「コネクター」、現在は「アプリ」

Company knowledgeは、ChatGPTの「アプリ」と連携して動作します。

以前は、Google DriveやSlackなどの外部連携機能が「コネクター」と呼ばれていました。しかし、2025年12月17日以降、より統一された体験にするため、connectorsをappsに名称変更されました。

ユーザーの既存権限を尊重する

Company knowledgeは既存の社内権限を尊重するため、各ユーザーがすでに閲覧権限を持つ情報にのみアクセスできます。つまり、ユーザーがGoogle DriveやSharePoint上で閲覧できない資料を、Company knowledge経由で見られるようになるわけではありません。各ツール側のアクセス権限が前提になります。

File Search対応アプリが対象になる

すべてのChatGPTアプリがCompany knowledgeに使えるわけではありません。Company knowledgeに含めるには、アプリがFile Search機能を持ち、通常はsearchとfetchのアクションに対応している必要があります。

つまり、ChatGPTと連携できるアプリであっても、Company knowledgeの対象として使えるかどうかは、そのアプリの対応状況によって変わります。

Company knowledgeの使い方

管理者がアプリを有効化する

Company knowledgeを使うには、まずワークスペース側でアプリが有効になっている必要があります。ChatGPT Businessではアプリがデフォルトで有効、EnterpriseとEduでは管理者またはオーナーがワークスペース設定でアプリを有効化する必要があります。

Business、Enterprise、Eduのいずれを使う場合でも、社内でどのアプリを許可するか、どのユーザーに使わせるかを管理者が確認することが重要です。

ユーザーが各アプリにサインインする

管理者がアプリを有効化した後、ユーザーは自分が使いたいアプリにサインインします。たとえば、Google Driveの資料を参照したい場合は、ユーザーがGoogle Driveへの接続を許可する必要があります。SlackやGitHubなどを使う場合も同様です。

会話ごとにCompany knowledgeをオンにする

Company knowledgeは、すべての会話で常に自動的に有効になるわけではありません。新しい会話ごとにCompany knowledgeを手動でオンにする必要があります。

導入前に確認すべき注意点

Plusや無料版では利用できない

Company knowledgeは、ChatGPT Business、Enterprise、Edu向けの機能です。無料版やPlusでもファイルをアップロードして分析したり、Web検索を使ったりすることはできます。しかし、それらはCompany knowledgeとは異なります。

Company knowledgeは、社内アプリと連携し、組織内の情報を横断的に参照するための法人・教育機関向け機能です。そのため、個人向けプランの延長として考えるのではなく、社内利用を前提とした機能として理解する必要があります。

現在はWeb版のみ対応

Company knowledgeは、利用できる環境にも制限があります。2026年現在では、ChatGPT Webで利用可能で、WindowsやmacOSのデスクトップアプリ、AndroidやiOSのモバイルアプリではサポートされていません。

Web検索や画像生成とは同時に使えない

Company knowledgeを使用している間、Web検索、グラフや画像の作成、画像のアップロードなど一部機能は利用できません。

Company knowledgeはどんな企業に向いている?

社内情報が複数ツールに分散している企業

Company knowledgeは、社内情報が複数のツールに分かれている企業に向いています。Google Drive、Slack、Notion、SharePoint、GitHub、Zendeskなどを併用している企業では、情報の場所を探すだけで時間がかかることがあるでしょう。

そんな場合、Company knowledgeを使えば、ChatGPTを社内情報検索の入り口として活用できます。担当者が複数ツールを行き来しなくても、まずChatGPTに聞き、必要に応じて元資料を確認する流れを作れます。

ナレッジ共有に課題がある企業

社内に有益な情報があっても、それが活用されていなければ意味がありません。たとえば、過去の提案資料、顧客対応履歴、議事録、マニュアル、仕様書などが保存されていても、社員がその存在を知らなかったり、探し方がわからなかったりするケースがあります。

Company knowledgeは、こうした社内ナレッジを見つけやすくする機能です。新人のオンボーディング、営業資料の作成、カスタマーサポート、社内問い合わせ対応など、幅広い場面で活用できます。

ChatGPT BusinessやEnterpriseを本格活用したい企業

ChatGPT BusinessやEnterpriseを導入していても、個人ごとの文章作成や要約にしか使っていない企業は少なくありません。もちろん、それだけでも業務効率化にはつながります。しかし、Company knowledgeを活用すると、ChatGPTを「個人の作業支援ツール」から「社内ナレッジ活用の基盤」へと広げられます。

社内資料、チャット、チケット、顧客情報などを横断的に活用できるようになれば、ChatGPTの価値はさらに高まります。

Company knowledge導入時のポイント

Company knowledgeを導入する際は、単に機能をオンにするだけでは不十分です。

まず、自社でどのアプリを接続するのかを決める必要があります。Google DriveやSharePointのようなファイル保管ツールを優先するのか、SlackやTeamsのようなコミュニケーションツールを含めるのか、GitHubやZendeskなどの業務システムまで広げるのかを整理しましょう。

次に、各アプリ側のアクセス権限を確認することが重要です。Company knowledgeは既存の閲覧権限を尊重するため、権限設定が複雑なままだと、必要な情報にアクセスできなかったり、逆に不要な情報が検索対象になったりする可能性があります。

また、社員向けには「Company knowledgeでできること」と「できないこと」を説明しておく必要があります。社内情報の検索や要約には便利ですが、Web検索や画像生成とは同時に使えないこと、書き込み操作は対象アプリを直接選ぶ必要があることは、あらかじめ周知しておくと混乱を防げます。

Company knowledge:まとめ

Company knowledgeは、ChatGPT Business、Enterprise、Eduで利用できる社内ナレッジ活用機能です。Google Drive、SharePoint、Slack、GitHubなどの接続済みアプリから情報を参照し、会社やプロジェクトに特化した回答を生成できます。

最大の特徴は、社内に分散した情報をChatGPT上で横断的に扱えることです。さらに、回答には引用や元ソースへのリンクが付くため、AIの回答を確認しながら業務に活用できます。

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監修者:服部 一馬

フィクスドスター㈱ 代表取締役 / ITコンサルタント / AIビジネス活用アドバイザー

非エンジニアながら、最新のAI技術トレンドに精通し、企業のDX推進やIT活用戦略の策定をサポート。特に経営層や非技術職に向けた「AIのビジネス活用」に関する解説力には定評がある。
「AIはエンジニアだけのものではない。ビジネスにどう活かすかがカギだ」という理念のもと、企業のデジタル変革と競争力強化を支援するプロフェッショナルとして活動中。ビジネスとテクノロジーをつなぐ存在として、最新AI動向の普及と活用支援に力を入れている。

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