OpenAIが2023年8月28日に発表した「ChatGPTエンタープライズ」は、ビジネス環境での信頼性と効率性を高めるための特別なプランです。これはただのチャットボットではありません。エンタープライズレベルのセキュリティー、カスタマイズ可能な機能、そしてGPT-4による無制限のアクセスを提供しています。
安心してChatGPTが使える企業向けプラン
これまで企業でChatGPTを使用する際には、情報漏れが常に懸念されてきました。OpenAIがChatGPTとの会話を「入力」ではなく「共有」と表現していたように、ChatGPTに与えた情報は第三者に共有されてしまう恐れがあったのです。それでは企業のIT管理者が安心してChatGPTを業務に取り入れることはできません。企業のIT管理者が求めているのは、安心・安全に情報を取り扱うことだからです。
しかし、今回発表された「ChatGPTエンタープライズ」は、完全に企業が使う前提で設計されたChatGPTです。これまでのChatGPTと、どのように違うのか見ていきましょう。
顧客データのセキュリティー
企業のIT管理者にとっての最優先事項は、安全なデータ保管とプライバシーの保護です。ChatGPTエンタープライズはSOC 2に準拠しており、AES-256で静止時のデータを、TLS 1.2+で転送時のデータを暗号化します。
この暗号化によって顧客データへのセキュリティは限りなく高まっています。「情報漏れの心配」からChatGPTを使用しなかった企業も、安心して使用できるように設計されています。
また、これまではChatGPTに入力したプロンプトやデータは、ChatGPTのトレーニングのために共有されていましたが、一切の共有がなくなりました。ChatGPTのトレーニング経由で情報漏れすることもありません。
効率的な管理コンソール
新しい専用管理コンソールを通じて、チームメンバーの一括管理、ドメイン認証、シングルサインオン（SSO）が可能です。このコンソールは企業がChatGPTの使用状況についての洞察を得ることができ、スケーラビリティの高い展開をサポートします。
使用上限なしで高速性も実現
GPT-4には使用の制限が設けられていましたが、ChatGPTエンタープライズは全ての使用上限が撤廃されています。これまでのように使用制限に悩まされることもありません。コンテキストサイズは業界最大級の32kで、より多くの文脈を保持可能です。
また、動作も早くなりました。最大、これまでの2倍の速度で動作します。
カスタマイズと拡張性
以前と比較すると、入力できるプロンプトのサイズが4倍になりました。これにより、新しい共有チャットテンプレートを使用して、組織特有の作業フローを効率化することが可能です。さらに、APIアクセスに必要な無料クレジットもプランに含まれています。
高度なデータ分析も可能に
以前はコードインタプリタとして知られていた高度なデータ分析機能は、Advanced data analysisと改名され、無制限で利用可能になりました。Advanced data analysisはデータ解析だけではなくコード生成も行えるため、アプリ開発などにも役立ちます。
ビジネス促進のためにChatGPTエンタープライズの導入を
完全に企業向けに設計されたChatGPTエンタープライズを活用すれば、あなたのビジネスは大きな革新を遂げます。
企業が高度なAIソリューションを安全かつ効率的に導入できるよう設計されているので、是非前向きに導入を検討してください。不安点や疑問点があるIT管理者の方は、どうぞ私たちGPT Masterにご相談ください。ChatGPTエンタープライズ導入のための設計から運用まで全面的にサポートさせていただきます。お気軽にお問合せください。
