Google AI studioの使い方、何ができる?

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生成AIが急速に普及するなかで、「実務にどう取り入れるか?」という課題が浮き彫りになっています。Googleが提供するGoogle AI Studioは、その答えの一つです。無料で使えるこのプラットフォームは、プログラミングができない方でも最新AIの力を業務に活かせる設計となっており、とくに業務効率化・自動化を狙うビジネスパーソンや開発者にとって非常に有用です。

この記事では、Google AI Studioの概要から最新モデルGemini 2.5の特徴、活用事例を織り交ぜながらわかりやすく解説します。


最近「社外に出せないデータで生成AIを使いたい」という相談をよく聞きます。ChatGPTの利用は社内で禁止されているそうです。セキュリティやコスト面が気になる企業には、社内のローカル環境で動かせる仕組みがあることはご存知ですか?

Google AI Studioとは?|ノーコードで使えるAI開発環境

Google AI Studioは、ブラウザベースで動作するAI開発・実験環境です。最大の特長は、ノーコード/ローコードでAIプロンプトやアプリを作成・実行できることです。たとえば、以下のような用途で活用できます。

  • Geminiモデルのプロンプト作成と実行
  • マルチモーダルな応答(テキスト、画像、音声)
  • 開発なしでの簡易AIアプリ構築
  • 実行結果の確認や共有

UIも直感的で、生成AI初心者でも気軽に操作できます。開発者にとっては、プロトタイピングや概念実証(PoC)ツールとしても優秀です。

【新機能対応】Gemini 2.5 Pro / Flashの進化ポイント

2025年春のアップデートで、Gemini 2.5 FlashおよびGemini 2.5 ProがGoogle AI Studioでも利用可能になりました。

Gemini 2.5 Flashは、応答速度重視のタスクに最適です。軽量かつ反応が早く、カスタマーサポートやチャット応対業務に向いています。一方、Gemini 2.5 Proは以下のような本格的な業務AI活用に対応しています。

  • 長文の要約や複雑な文書処理
  • API連携やエージェント制御
  • Google Workspace(Gmail, Driveなど)との統合
  • 高精度な推論や分析

とくにエンタープライズ向けの用途を想定した設計になっており、セキュリティや拡張性にも配慮されています。

Google AI Studioの主な機能と強み

Google AI Studioが提供する機能は、生成AIを実用レベルに引き上げるために必要な要素が揃っています。以下のような領域で活用可能です。

📌 テキスト・コード生成

AIによるメール文案、企画書、技術文書の作成が可能です。また、Gemini Code Assist機能により、PythonやJavaScriptなどのコードも生成・補完できます。

📌 マルチモーダル対応

Googleが提供するImagen 2(画像生成)、Veo(動画生成)、Lyria(音楽生成)などのモデルと統合され、テキスト以外の生成タスクにも対応しています。

📌 エージェント制御

複数ステップのタスクを自動で処理する「Thought Summaries」や「Context API」により、意思決定型のAIアクションが実現できます。

📌 音声・対話機能

Text-to-Speechにより、30種類以上の音声で応答可能。会話UIの設計も容易で、対話型AIの構築に便利です。

業務に活かせる!Google AI Studioの実用シナリオ

単なる実験ツールにとどまらず、Google AI Studioはビジネス現場で即戦力となるAIツールです。具体的には次のような業務で活用されています。

  • 社内レポートの自動生成(例:営業週報や議事録要約)
  • マーケティング資料の作成支援(例:スライド・説明文の生成)
  • FAQやチャットボットの構築(顧客対応をAIに任せる)
  • WebページやPDFからの情報抽出・要点整理

これらのプロセスは、専門知識がなくてもUI上で数ステップ設定するだけで自動化できます。

注意点と導入のコツ

Google AI Studioを導入するにあたっては、以下の点を押さえておくとスムーズです。

  • Googleアカウントで無料利用が可能(Workspace利用ならより便利)
  • 日本語にも対応しているが、UIやヘルプは英語中心
  • 無料で使えるが、高負荷・商用利用はVertex AI経由が推奨
  • API連携や保存制限には上限があるためスケールには注意

まずは無料アカウントで試し、業務に合うユースケースが見つかれば本格導入を検討するのが賢明です。

まとめ:Google AI Studioで業務AIを「今すぐ試せる」時代へ

Google AI Studioは、最新のGemini 2.5 Proや各種マルチモーダルAIを無料で試せる強力なツールです。特別な知識がなくても、実務レベルで使えるAIアプリが作れるという点において、今後ますます注目される存在になるでしょう。

業務の自動化・効率化を図りたい方、生成AIを活用したプロトタイプを検討している方にとって、Google AI Studioは今こそ触れておくべき最前線のAI開発環境です。

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会社ではChatGPTは使えない?情報漏洩が心配?

ある日本企業に対する調査では、72%が業務でのChatGPT利用を禁止していると報告されています。社内の機密情報がChatGPTのモデルに学習されて、情報漏洩の可能性を懸念しているためです。

そのため、インターネットに接続されていないオンプレミス環境で自社独自の生成AIを導入する動きが注目されています。ランニングコストを抑えながら、医療、金融、製造業など機密データを扱う企業の課題を解決し、自社独自の生成AIを導入可能です。サービスの詳細は以下をご覧ください。

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監修者:服部 一馬

フィクスドスター㈱ 代表取締役 / ITコンサルタント / AIビジネス活用アドバイザー

非エンジニアながら、最新のAI技術トレンドに精通し、企業のDX推進やIT活用戦略の策定をサポート。特に経営層や非技術職に向けた「AIのビジネス活用」に関する解説力には定評がある。
「AIはエンジニアだけのものではない。ビジネスにどう活かすかがカギだ」という理念のもと、企業のデジタル変革と競争力強化を支援するプロフェッショナルとして活動中。ビジネスとテクノロジーをつなぐ存在として、最新AI動向の普及と活用支援に力を入れている。

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